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道草其の二十七
みらい -4-

突然現れた機械たちに
驚いた子どもたちは
一目散にレディーナの後ろに隠れたが



長く伸びる機械たちの腕が
二人の子どもをつかむと
胸に開いた穴のような場所に
無造作に入れて
慌ただしく立ち去っていった

機械たちが立ち去ると
子どもたちは
まるで何事もなかったかのように
レディーナのまわりで遊びはじめた

ただ一人少年を除いて

少年は聞いた

「ねえ、レディーナ
 今の機械は何なの?
 僕の友だちは
 どこへ行ったの?」


けれど
レディーナは
何も答えなかった

それから
幾度となく機械たちはやってきて
一人また一人と
子どもたちを連れ去った

そしてある日
少年だけが
残った

<つづく>

<じゅんぺい>

想像力工房
Illustration →http://sowzow.com/
Design →http://sowzow.com/design/



道草其の四十
『みらい -17-』
突然スクリーンが暗くなり

道草其の三十九
『みらい -16-』
向こうは朝で こっちは夜?

道草其の三十八
『みらい -15-』
潜水艇はゆっくりと上昇すると

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