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第113稿 「カットアウト」な「停電」

 和歌山は紀伊水道を北上する台風と、串本辺りに上陸し北上する台風によって、雨もしくは風の被害を受ける。先般16号台風では県下広域に亘り停電となった。20日午後一時半頃より停電となり、我が寺のみ翌日昼前に復旧した。

 夕方、寺から見ればどのお家も部屋が明るい。街灯も点いている。つまり寺の手前まで停電は復旧していた。そういったとき屋内の配電盤(ブレーカー)の操作でまず間違いなく通電する。しかしながら、操作しても電灯は点かず。屋外の電源盤に付いているモニターを見に行くと、表示が消えている。スマホで関電ホームページを見れば、和歌山県の停電は総て復旧している。我が住処を除いては・・・

 何時もなら、長引くと感じると発電機を出してくるのであるが必要もないと思い、ランタンで明かりを採っていた。が、暗闇である。活動の制限も多い、したい事も出来無いので8時頃から寝だした。が、寝られるモノでは無い。ウトウトすれば飼い犬に起こされ、ムカデに起こされ、の繰り返し。結局は夜中の3時頃には完全に目が覚め、そのまま太陽のお出ましを待つ事となった。

 一応電線を見てから関電に連絡をしようと見ていくと「カットアウト」が、3つ並んで開いている。原因は「カットアウト」。工事などで、一時的に電源を遮断したりする装置である。又、停電の時は原因の箇所を特定するために一度大元の電源を切り、支線総てのカットアウトを開放する。その後大元の電源を入れ近いところからカットアウトを閉じていく。そうすれば、通電しているかしていないか解る仕組みである。

 停電の原因が解ったので、関電に電話をしてみた。以前は地域営業所と直接会話を出来たが今は違う。どこに掛けているのか知らないが、その旨を申し上げると「和歌山県内の停電は総て復旧しております」と返答が帰って来た。カットアウトの件を説明しても、電話の向こうでは「カットアウト」自体言葉が解らない様であった。しつこく言うものであるから、折り返し担当の者からご連絡と言う事で受話器の向こうの女性は私から解放された。

 数時間後、担当者から電話がありカットアウトの話を再度するが、煮え切らない。「ブレーカーが、・・・」である。「兎にも角にも見に来い」と押し切り、関電の方は渋々来る事に為った。 見ていると、昼前に2名来られ電信柱の下で暫く上を見上げ何やら「モソモソ」言っているのだけ聞こえてきた。後は早かった、保護服を身にまとい内部のヒューズ交換しても五分もせずに蛍光灯は点いた。その間、来芳の方と喋っていると、関電さん子どもに「電気点きましたか」と確認するなり、次の現場へ。と言いたいが、それこそ一目散に帰って行った。
現場の方は本当にご苦労様と感謝する。関電さん、電話対応の方々にも少し電信柱に付いている器具の知識を点?けてください。な

 待てよ、「カットアウト」誰が、開放したんだ。

 本当に電気は有り難い、無くとも生活できる。と、私は言いません。

 The Outback that was forgotten in ・・・.daimon joining hand

―第118稿―
「張暑飽閉」の「春夏秋冬」

―第117稿―
春のお便り

―第116稿―
「正月」と「障月」

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