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第117稿
春のお便り

 1月の寒波に、紀南各地にも雪が積もった。拙寺境内で10p。積もったとは言え、降雪問題を抱える方々からは嘲笑叱責必然。寒暖計は0度に成り、水鉢には珍しくつかむ事の出来る氷も張った。例年、パラフィン紙の様な氷から見れば立派な厚みである。

 ここ10年ほど生活空間にはストーブは置いていない、唯一の暖房はこたつだけ。ホットカーペットもない。昼夜、ジャンバーを羽織っての生活に震えることはまず無い。とは言え、住んでいる人間にはいつになく実に寒い数日間であった。



 寒いと言いながら、足元にはいち早く蕗の薹のお出ましである。幾つか摘み取り細かく刻み、味噌汁の具に為る。特有の香とほろ苦みは亦格別である。皆様も一度ご賞味あれ。
 但し、採取後時間の経過によって苦みが増します。ご注意あれ



大門 合掌

―第118稿―
「張暑飽閉」の「春夏秋冬」

―第117稿―
春のお便り

―第116稿―
「正月」と「障月」

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