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第36稿 不思議でも無ければ何でもない話

1−足袋
仕事に不可欠のアイテムで、無いと大変困る。洗濯モノの山から探すと何故か右なら右だけ、左なら左だけが出てくる。左右一緒に洗うのであるから確立の問題から言っても不思議な話である。最終的には揃うのではあるが何故か手に取るのはどちらかばかりである。

2−電話
一日掛からない日の方が多い暇な寺である。掛かる時はそれこそ5分おきに掛かってくる。ほぼ掛けてくる相手はコマーシャル。多いのが、北海道と博多の食料品業者。次いで、衣や袈裟の修理伺い。金相場・土地・マンション・・・間違い電話。様々な業種から掛かってくる。

3−鹿
此処に来て16年。今年になって猪より鹿の方が訪れる。地元の猟友会会員さんも「山に行けば鹿ばかり出てくる」本年は真竹の筍を未だ食べていない。

4−猪
孟宗竹は時期になる前に猪に荒らされる。

5−蝶
昨年はイチモンジセセリの姿を余り見かけなかった。

6−ヤマネ
準絶滅危惧種と言うことである。夜行性であるが、寺の周りでは昼間もちょくちょく見かける。

7−タカアシグモ
日本産には人に害する蜘蛛はいない、むしろ動物や人間、無農薬栽培の方々の見方である。特にタカアシグモは何処の家にも住んでいた。そして、一生懸命ゴキブリを減らしてくれた。蜘蛛を毛嫌いするする人が多いのは仕方ないにしてもゴキブリ退治のエキスパート。この寺にはゴキブリが多いのか大変多く住んでいる。

8−ムカデ
必ず年に何度か咬まれる。大概此方の不注意。後ろ足を丸め黄色く輝く卵(径2ミリ程、50個ぐらい)を抱えている姿を一度見る機会があった。写真も撮った。壊れたハードディスクに残っている。誰か再生してください。お釈迦様の脚を咬んだと聞くがどうでもいい話。

8−草刈りと草引き
暇有れば草引き。計画的に草刈り。それでも育つ方が早い。和歌山は暖かい。あーーー腰が痛い。草刈り作業面積約2000平方メートル草引き面積約500平方メートル

9−タマムシ
エノキ、サクラ、ケヤキの古木が無い故に見かけない。それでも今までに3匹見かけた。裏山で僅かに生き残っている。

10−栗
総て猿に採られ未だ採取できない。因みに栗は五本、先代さんが植えた。先代さん曰く「猿は美味しい時に来る」尻尾一本で、捕獲奨励金15000円とか10匹で15万円。「ライフル買って・・・」と何時も思う。現金収入になり標的は定期的に裏山に訪れる。しかし未だ本堂の林檎やミカン、バナナには手を付けていない。

11−ウズラ
何か理由があるのか、3年毎に寺より少し山側に帰ってくる。以前春先に子供連れの姿を見たが越冬時に何故かと思いつつ疑問はそのまま。

12−ヒメホタル
ゲンジ・ヘイケは有名である。が、ヒメホタルは中々話題にのぼらない。この時期毎年僅かではあるが夕刻より見かける。種の維持や食性を考え除草剤もスミチオン等薬剤を生息域には使用できない。

13−お米
縁あってこの寺に来てから、お米に困ったことはない。この16年間買ったと言えば国産米不足の年、輸入米はどんなモノか話のネタに一度10キロ買っただけ。本当に有り難いお供えであります。

周りの生き物と今日も、共生しております。
ダイモン  合掌

―第118稿―
「張暑飽閉」の「春夏秋冬」

―第117稿―
春のお便り

―第116稿―
「正月」と「障月」

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