30　できれば君と　愛する君と

人生の流れが変わろうとしている
それも急激に
この流れは
この急流は
どこに僕を連れて行くのだろうか

40代ぐらいまでの
人生の流れは
たえず生（せい）に向かって
流れているように感じたものだが
50代も後半になると
そうではなく
生とは対極の方角へ
流れて行く感じがするのは
僕だけだろうか
（それは生きる気力を失う
　という感じではなくて
　暑く燃え盛る命の炎に包まれていても
　そう感じるのだ）

しかし
これだけははっきりと言える
「何のために生きているのか」
などと思ったりはしないという事

全ての年代で
自分にできる範囲内で
という前提のもと
やりたい事はやってきた
今もそうで
この急流が楽しかったりするのだが
だが

これが自然なのか
（残りの数が気になるこの感覚）

それでも
またまたたくさんの人と会い
そして
今まで行ったことのない場所
見たこともない景色の中
青い青い空の下に
自分で自分を導いて

不安に苛（さいな）まれたり
喜びに包まれたりしながら
ずっと何かを探しつづけよう
できれば君と　愛する君と
（あー　これはラブレターだったのか
　モノローグだと思っていた文章は
　ダイアローグだったんだ）

＜じゅんぺい＞



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