21 窓の数だけの人生
今までの人生でどれだけの窓を
開いたろう 閉めたろう
若き日
ひりひりと風に晒す傷口のような心を
かかえて生きていた若き日
狭く暗い2階の部屋の窓の外に
中空に浮かぶような流しと蛇口があった
忘れられない窓
ただ美しい自然が見える
そんな窓もあった
あまりの美しさに魅せられて
仕事もできなかった
ふんふん
街を歩き
建物の無数の窓を見るたびに
一生その部屋には行かないんだな
その窓を開ける事はないんだなと
そんな事を思う
それは歩く事のない無数の路を思う心と似通っている
僕が歩く事の出来る路
僕が開く事の出来る窓
ふんふん
<じゅんぺい>
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<つづく>
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