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道草其の二十三



大阪に2泊3日の小旅行に出かけた
小さなこの旅の主題は
大阪でお世話になった方々との『再会』
本当は『お礼』とか『無沙汰のお詫び』などと
言いたいところだが
なんとなく僕らしくもなく
第一に照れるし
お会いするみなさんそれぞれが現役で
バリバリと音を立てながら
働きつづけているところへ
マヌケな面ひっさげて
アホのエエカッコシーよろしく
んなことは言えない

はじめてデザインというものの楽しさを教えてくださった人
はじめて人間という得体の知れないものとの交流を
教えてくださった人
大人になって一緒に遊ぶ事の楽しさを教えてくださった人

無論向こうには「教える」などという
大上段の構えなど微塵もなく
ただ若く
何かに縋り付くように生きていた僕が
たまさかその人の元にいた
というだけのことだとしても
社会や世界と向き合う
その方法を僕は学ばされたのだと思えるのだ



さて
そういったこととは別に
僕にはもう一つの主題
(楽しみと言ってもいい)が
この小さな旅にはあった

およそ20年近くもブランクを作った街を
記憶だけでぶらつけるか
がそれなのだが
しかも入組んだ地下街を含め
電車や地下鉄を乗り継いで
目的地にゆけるか
試してみたのだが
まるで昨日
ココを通ったような感覚で
目的地へ向かう事ができた

別にビックリはしなかったが
自分が刻んだ生活の記憶が
確かに蓄積されているのを目の当たりにし
「そういうものか」という感慨を抱いた


僕にとって人生は「道草」と
かねがね言い続けているが
それもこれも「目的」や
辿り着くべき「ゴール」があってこそ
成り立つ話

「はずかしいぐらい」(by井上陽水)
いくつもの街をうろうろしながら
いったいおまえには
どんな「目的」や「ゴール」が見えているのだ

ここで簡単にお伝えする事は
今の僕の能力では無理なんだけれど
そういったことをもう一度
自分の中で呼び覚ますためにも
今回の二つの主題を持たせた小旅行は
僕にとって必要なものであった

また、思いがけず「老い」というものに
積極的な意味、
ひとつの道筋を見いだせたのも収穫だった

お会いした皆様
そして街、街、街
感謝!
<じゅんぺい>

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道草其の四十
『みらい -17-』
突然スクリーンが暗くなり

道草其の三十九
『みらい -16-』
向こうは朝で こっちは夜?

道草其の三十八
『みらい -15-』
潜水艇はゆっくりと上昇すると

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