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道草其の十八
新しい靴


どうも靴の手入れは苦手だ
だから
靴が汚れ底がすり減って来たら
買い替える
を繰り返している
もちろん
安くて見栄えが僕好みする靴を捜して

靴が古くなってくると
なんだか人生も
今生きている時間も古くなって来たような気がする

時間が古くなる、という言い方は
よくわからない言い方だが
要は
「この靴を履いて、行ける所はすべて行ったよ。
あたらしい人生の展開
あたらしい自分の時間が欲しいなら、
あたらしい靴が必要だよ」
っていう感じだ。

こころの中に小さな魔法使いみたいな奴がいて
そんな風に囁いてくれるといいんだが
実際の所は、靴の見た目が古びて来た時が替え時

そうやって何足もの靴を履き潰してきたわけだが
人生の中で今まで履き潰してきた靴を集めると
いったい何足になるのか

この町に越して来たときも
2足の靴を買った

そして
「靴よ 僕を未知の場所に連れて行っておくれ」
などと靴に囁きかけはしないけれど(笑)
そんな気持ちを持って
新しい靴とともに 新しい時間を生き始めるのだ

<じゅんぺい>

道草其の四十
『みらい -17-』
突然スクリーンが暗くなり

道草其の三十九
『みらい -16-』
向こうは朝で こっちは夜?

道草其の三十八
『みらい -15-』
潜水艇はゆっくりと上昇すると

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