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日々の歌<1> ―八首―

娘(こ)の髪に白髪みつけし秋の朝
母が悲しむをその子は知らず


トンボウの番いの棒がすいすいと
目の前の風に乗って流るる


素首落しという決り手あり
一太刀で首が落ちるような恐ろしき名よ


うっとりと目を閉じ田圃に浮かぶのは
殿様蛙 うさんくさげな


テンガロンハットをかぶる粋な人
近江の田んぼで稲刈りいたる


からすうりは今年も色づき川ばたの
緑の中に灯をともしたり


野良でしゃべる農夫の声は
相当の距離あるわが家の庭までひびく


むべなるかなのムベという実がほんとうにありました
この滋賀の地に

日々の歌<9>
―七首―

日々の歌<8>
―五首―

日々の歌<7>
―七首―

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