日々の歌<8> ―五首―
残命をはっきり知るはこわいけれど じわじわじわとたしかに寄り来る
怪物の枕に見える南瓜が ごろんと置かれる茶店の戸口
男手ともうかかわりなき吾なれば 釘一本打つもかなわぬ
犬が今笑っているというけれど 老眼か鈍感か とんとわからぬ
熊よけの鈴スーパーに売られたり そろそろ大将のお出まし頃か
日々の歌<9> ―七首―
日々の歌<7> ―七首―