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〜その8〜 各星座の司るもの<3>双子座

あら、もうずいぶんと間が開いてしまいました。
12星座書き終わるのはいつだ!とか思っていたけど
もはや「完走」が目標になってしまう…。
ので! すいません、がぜんチャージしなおしていきます。ごめんちゃいね。

さてさて。
今回のテーマは、12星座第三の星座、双子座。
私の中で双子座といえば「風」。支配星は水星です。
ちなみに「風」は文字通りの風。ぴゅーの方ね。
星座を四分類する際の「風の星座※」って意味ではありません。
(※をご存じない方用に、最後で説明いたしますわ)

通常よく見かける双子座ってこんな人、の例。
「頭の回転が速くておしゃべり、新しいもの好き。好奇心旺盛で飽きっぽく、
自由を好み物事に深入りしない性格。恋愛傾向についても同様で、
プレーボーイ・プレーガール傾向あり(←恐ろしい単語だ)」

わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……………。
まあ、積極的に悪いことこそ、あんまり書いてないですけど
びっくりするくらい
「薄利多売」的な人間性じゃないですか(意味違うけど雰囲気ね)。
こんなのマジで読んでたら
「双子座は信用ならない、
心を許してはいけない相手だ。遊ばれる!(←これも怖い単語)」とか
思っちゃうじゃんよ〜〜〜〜!

いか〜〜〜ん!
  
それにですね。
世界の1/12の人に恐るべし
「遊び人レッテル」(死語が癖になってきました)が張られる以上に、
双子座みたいな人を「こういう人間だ」と決め付けてしまうことは、
ある種の「危険性」ととても関係があるような気がして、
そういう意味もこめて、今回のテーマは
「どうして双子座は軽いのか?(やっぱり軽いは、軽いのだ)」を
みなさまに正しくご理解いただきたく、お話したい次第です。

そもそもの双子座。最初も書いたとおり、三番目に登場する星座です。
さて3と言う数字。
この数字が持つエネルギーと、双子座の世界観とは
切っても切れない感じがします。

「人が3人集まると、そこに“社会”が生まれる」と、昔習いました。
己だけの世界の1、そこに初めての他者が加わった2。
ここまでの閉鎖性から一転、3は人を外の世界に押し出す扉のような数字です。
3が運んでくるのは「可能性」、そして「変化」。
ずっとこの話を説明に引用していますが、
これまで家でしか過ごしたことのなかった子どもが、外の世界と初めて交わる。
まあ幼稚園か学校に入ったようなかんじですよね。
見るものすべてが新しく、すべての人が興味の対象。
「わーーーい!」
これが双子座の根源的な世界です。
そりゃあ、見るものなんでもおもしろいさ! 初めて出会ったんだもの。
深い意味はないの。ただ知りたいの。
双子座の好奇心とは、そういう感じです。

守護星は知性と言葉・情報の神、水星。
双子座は自分の湧き出る好奇心で回収したさまざまな情報を、
言葉にのせて世界にばらまく役割も果たしています。
駆け巡って、世界をかき回すのが双子座の仕事。
先に登場した牡羊座が自身の「迷いない強烈なエネルギー」を
牡牛座が「強力な忍耐強さと欲望」を武器に、
この世で生き抜いていくのと同様に
彼らにとっては、その
「高精度の情報力と言葉、自由な好奇心」が武器なのです。

逆を言えば
「他のあらゆる能力を持った星座たちに“頭の回転”ひとつで、
立ち向かわなければならないんだから」
それこそ、死にものぐるいで世界を見て、走り回っているわけですよ。
いつも走っていられるくらい「軽々とした」自分でいることが、
生きるために、誰より必要なんです。
ちょっとうっかり立ち止まったら、
乱暴な星座たちには強引に飲みに連れて行かれるし、
粘着質の星座たちには、愚痴を聞かされ、へとへとになるし、
正義感な星座たちには、小さいことで説教されてうんざりするし、
攻撃力も防御力も決して高いとはいえない双子座にとっては、厳しい現実ばかり。
しがらみ、上下関係、ネガティブな感情、常識…
そんなものを背負ったら、自由じゃいられなくなるじゃないですか。

しかもですね。
今回、とくに書きたかったのはここなのですが
「それだけ回る頭には、絶対弊害もある」ということです。
同じものを見ても、そこからたくさんの情報を短時間で読み取る頭は
ちょっとバランスを崩すと、
たやすく「自己破壊」的にまでオーバーヒートする頭でもあるのです。
だから多くの場合において、双子座の影響下にある人は
自分のひろってしまった過剰な情報のせいで「自家中毒」的になり
精神のバランスを崩す経験を、何度となくしています。

だけど。
先に登場した、誤解されたキャラクター設定のためか
双子座は
「今の情報社会においては強者的イメージをもたれやすい傾向」にあり
(がんばりやだが不器用、みたいな人に比べると。なにしろプレーボーイだから)、
「実際はかなり病んでいても、同情的な目で見られにくい」ような気がします。
でも実際は
「その場の空気がにごると、一番最初に中毒になる」ような
繊細なつくりの人なのですから、
もし、周囲の双子座が毒舌を吐いていても
「あいつ性格悪い」というだけではなく(事実そういう場合も大いにありえるが)
「ここの環境、マジに空気がよどんでいるのかな?」と
ちょっと疑ってみても、いいかもしれません。
双子座のその神経過敏は、
きわめて現代的な病理のひとつのような気がしますから。

正しく機能しているときの双子座は
その存在だけで場の空気を動かし、深刻さを薄め、
「ちょっとの力で、
卵白を甘いメレンゲ菓子に変えてしまう泡だて器」のような、
気楽で、茶目っ気のある人です。
「また調子のいいことばっかりいって、
やあねえ〜(また古典的な返し)」みたいな、
みんなが「双子座って軽いんだから! でもちょっと好き♪」的展開を
楽しんでいられるような世の中が、案外一番幸せなのかもしれません。

注釈)※「風の星座」
12星座は「二分類」「三分類」「四分類」と、おのおのの持つ性質によって
何パターンかに分類して考えられます。

二分類…男性星座(牡羊、双子、獅子、天秤、射手、水瓶)
    女性星座(牡牛、蟹、乙女、蠍、山羊、魚)
三分類…活動宮(牡羊、蟹、天秤、山羊)、
    不動宮(牡牛、獅子、蠍、水瓶)、
    柔軟宮(双子、乙女、射手、魚)
四分類…火(牡羊、獅子、射手)、
    水(蟹、蠍、魚)、
    風(双子、天秤、水瓶)、
    地(牡牛、乙女、山羊)

風の星座は、四分類の中のひとつ。今回の双子座に代表される「知性を司る星座」のカテゴリーです。
この分類も、深い!
一通り星座を覚えて、で、この三つを理解していたら、
それだけでも結構星のこと、わかちゃうんじゃないの〜?ぐらいに興味深いものです。
最後までいったらこれも説明したいわ〜(いつだ?)。

双子座注(1)
双子座はよく、「はやりもの好き」みたいな書き方もされるのですが
私は「それは違うな」と解釈しています。もちろんはやっているものも好きでしょうが、
「はやっているから好き」という感覚は、あまり双子座の特徴ではない気がします。
はやりに注目する人は「はやっているもの自体」よりも、
「そういうものをほしがっている周囲の人たち」に反応している場合が多いので、
むしろ双子座に続く「蟹座」「獅子座」のみなさんの得意分野ですね。
それもまた、おいおいね。

双子座注(2)
ちなみに「ルパン三世」は双子座らしいです。昔何かの本で見ました(本当なのかな?)
でもイメージはぴったり…。やっぱりルパンは独占しようと思っちゃいけないですよ…、
世界を股にかけていてくれないと。水星は「泥棒の神様」でもあるので、
その点でもバッチグー(今回は全体的に死語で貫いてみました)。

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