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〜その9〜 各星座の司るもの<4>蟹座・獅子座

さて。
何事も前向きに取り組まないといかんな!
最近(ていうか、今だ)そう思いました。
前回「12星座を完走するのがもはや目標…」とか言っていたな。自分。
でもそんな「だらしな」はだめだろう!(これも体内会話)
なので、発想を転換して。
今回は一気に、12星座の「3人娘」(これも今考えた)、
蟹座・獅子座・乙女座を同時にご紹介したいと思います。
いっそいっぺんに書いたほうが、わかりやすいときもあるよな!
しかも飽きないうちにたくさん進むし!
(これが私なりの「前向き」なのである)。

さてさて。
前回までで、三星座ご紹介しました。牡羊座、牡牛座、双子座。
簡単にいうと「単純」な奴らです(そのままズバリ)。
その行動動機自体も。生存欲求も。
「俺が一番だ!(他人はどうでもいいよ)」とか
「それがほしい!(人に分けるとか、譲るとかありえないし)」とか
「それおもしろい?(おもしろくないんじゃ、やらない)」とか、
彼らの言動の動機は、すごく単純な言葉で表せるような気がする。超シンプル。
その単純さは、大いに強みです。競争したら、迷わない分高確率で生き残ります。

で、すでに前置きが長くなり始めたので(あわてて本題へ)
今回の3人娘さんはどうかというと、
先の三星座に比べると、はるかに行動動機が複雑になっています。
それは何でか?を、またなるべく簡単に言うと
「他者の目を気にするようになっているから」です。
言い換えれば
「自分の目的を達成するのに、他者の協力が必要になってきている」からです。
これを逆に考えると、
最初の三星座は「自分の欲求が、比較的自己完結している度合いが多い」
ということになりますね。これはもう、(私の感じる限り)絶対そうです。
自分で勝手に始めて、自分で勝手に盛り上がって、自分で勝手に終わる。
これがホロスコープ最初の三星座、の特徴とすると
次の三星座、今回の三人娘の行動の核テーマには必ず「他者」がいます。
「他者のいる世界で、どのように自己を主張するか」
毎回やっている、「人の成長に即した星座理解」で言えば、
この三星座の年頃はちょうど、学校に入って友達ができ始めた以降から、
社会に出る前の「思春期前後」。
「そりゃあ、他人の目が気になってもしょうがない」と、
ご理解いただけたかと思います。

また、ちょっと言い方を変えますと
この三星座は「愛されること」が特に必要な気がします。
「他者に認められること、すなわち愛されること」
という側面もありますからね。
でも、その「愛されるために、どうするか」が
それぞれ違うのですね。

そこに着目して、姉妹を一人ずつ紹介していきますか。

蟹座
最初に、長女の蟹座ちゃん。守護星は月。
蟹座の人って、だいたい「しっかりして」います。
いや、「しっかりしようとして」います。いかにも長女気質。ぴったんこ。
先の双子座が「他者と初めて接触する新鮮さと好奇心」だけで
行動しているとすると、
それに続く蟹座は「(双子座までで)得た情報を取捨選択する」ことを
常として行動します。

イメージで言うと、ほらあれですよ。
同じクラスで仲のいい子ができてくると
今度は「特に仲がいいのは誰」「自分が属しているのはどこのグループ」
みたいなものを、人って決めたがるじゃないですか。あれですよあれ。
蟹座は、男女問わず、何歳になっても、これをやり続けています。
共有意識を持つ相手を発見し、安心する。
逆に、自分を脅かす存在をいち早く見抜き、それを懸命に排除する。
時として、事件が起こる前に、潜在的な異分子を
弾圧してしまうことさえあるほどに。
言い方を変えれば、「自分の中の好悪の感情を積極的に区別することで、
自分を守り、確立しようとする動き」
これが蟹座の最大の特徴です。

蟹座って、もともと世間にもまれてすれる、みたいな人は多くありません。
だいたい気持ちのまっすぐな人が多いです。つまり純粋で一途な分、
未知のものに対する恐怖心が発動したときも、ストレートに進んでしまいます。
そもそも、希望も単純明快。
「好きな人と、安心して暮らしたい」だけだから。
でも、そのためだったら、蟹座はなんでもするんです。

長子気質で責任感もあるし、活動宮に属している分、行動力もあるし、
「好きなものだけの世界へ逃げこむ」だけじゃなく
「この世界を、私がしっかりすることで守らなければ。
愛するものを守らなければ。
それこそ正義だ」という方向に、思考が行くんですな。
この理屈。
蟹座は「母親・家庭」の星座と言われますが、
このあたりはまさにそうだと思います。
「愛こそがすべて」
蟹座の愛情は、守護星・月のデリケートな感性を背景とし、
生きとし生けるものすべてに注がれる大地からの愛情のように、
懐深く、温かく、自愛に満ちています。
特に、蟹座は弱いものを見ると放っておけなくなるタイプ。
「自分がいなくちゃ、この人(こと)はだめになる」
蟹座がもっとも奮起する状況です。

だが、また別の一面として
(1)蟹座には「愛するもの以外はどうでもいい」という
エゴイスティックな面も、
かなり強く存在する(その辺も「お母さん」なのだ)。
(2)あくまで「目のとどく範囲」、市井の生活、
「安定した変わりない日々」こそ蟹座の世界なので、
愛するもの自体が成長し変化することも、受け入れられない場合が多い。
(3)何事にも「敵か味方か」的な判断を下す傾向あり。
理性的な、中庸的な判断が得意ではない。
…いますよね。こういう人。

でも、蟹座って、知れば知るほど「スイートな人だ」と思います。
やさしくて、身近な人にこまごまと愛情深くて、本当はすごく愛すべき人です。
だからね、なんとなくですが、
蟹座が支配的な力を振るわなければならない環境って、逆に不幸だと思います。
だって、そういう人じゃなんだもん。
蟹座のよさは、「懐に無条件で迎え入れてくれるあたたかさ」かさ、
なんだからさ。

その性質の素直さと、まじめさなどが普通に評価されて、
大事にされて…っていうような。
そういう人が評価される世の中に、ならないかなあ(と、世を憂うのであった)。
がんばれ、お姉ちゃん!!

獅子座
さて、続いて次女。獅子座について考えてみましょう。
先の四星座の世界が、きわめて小さい守備範囲の中で完結しているのに比べ
ここにきて、そのイメージエリアは、一気!に飛躍します。

五番目の星座・獅子座。守護星は太陽。
私は、「無から有を生む」星座だと思っています。
だって、なんていったって獅子座の司るハウスは、
創造と恋愛と子どもを守護する場所ななんだから。
わかりやすいのは人間関係のたとえかな?
蟹座までの世界観は、友情・肉親の愛情どまり。私とあなた。1+1。
でもその関係性も、「恋愛のエッセンス」をひとたびからめたら
1+1…もしかしたらさらに+1+1+1…なんて風に
「本人たちにもどうなってしまうかわからない化学変化みたいなもの」
みたいな感じになるでしょう?
「(確かにないと死ぬ、ってものではないけど)生きることの
喜びに大きく関わること、
それまでの次元(可能性)をひとつ飛び超えるもの」
そういうものが、獅子座の守備範囲です。
創造=「芸術」とも評されますが、まさしくそれだって、ぴったり。
子ども? 言わずもがなですね。いいよねえ。
子どもが「芸術」と同じ神様に守られているなんて。詩的。

そういうこの次女。
よく「女王様」「プライドが高い」みたいなことが書かれていて
「(相変わらず恐ろしい表現である)????」と思っていました。
私、比較的獅子座情報豊富なのですが……いるか? いまどき、女王様。

…でもですね。最近大分わかってきました。

獅子座は「王様の星」といわれます。
これに…。結局獅子座の個性は集約されているんですな。
それで考えてみると、確かに確かに、なのよ! まあ聞いてください。
(でもやはり)女王様という、この恐ろしい表現がいけないのであった。
なので「王位継承者として生まれた人」ぐらいに、
ここでは書き換えて考えてみましょう。

次女・獅子座ちゃんは「王位継承者」に生まれているので
●人と争って上に立ちたいとか、人を蹴落としたいとか、
あまり思っていない(だって王様決定だから)。
●どっちかというと(ものすごく鋭敏とか、とは違うが)センスはいいほうだ
(いい環境で育っているからな)。
●奪うより、与えようと考えるタイプだ(ものに不自由したことがないので)。

…地位は架空ですが、獅子座の人のいいところが出たときって、
こういう感じだと思います。女王様っていうか、
「あこぎなことに触れたことのない人の持っているおおらかさ・純粋さ、
言い換えれば傲慢さ」を放っているのですな。
うんうん。これは本当にそうですよ。

あと、強烈に出てくる「王位継承者」…いえ、「獅子座」の特徴は

●人や周囲に対して、「自分は責任を負っている」と考えすぎる傾向あり。
そして悩む。
(王様は国民に責任あるからね。そういう教育されていくし)


これだ! あえてみもふたもない言い方をすれば
「(誰も頼んでいないのに)世界を一人で背負ってしまい、
時に激しく内にこもる」
こういう人なんですよ。獅子座は。

ここでちょっと思い出しちゃったんですけど、
「若草物語」って名作で、四人姉妹の一家が困窮したとき、
「まじめで、どっちかというと世間に疎く、
家事は得意だが社会活動には向かない」
長女に代わって、自慢の髪の毛を売ってお金を稼いで来、
後に「職業婦人」になって新聞記者かなんかになったのも、次女でしたよね…。
あれはえらいですけど。
「お母さんとお姉さんがいるのに、自分が落とし前をつけにいくあたり」
奴は獅子座ですよ…(多分お姉ちゃん、蟹座ですよ)。

今の世の中って、「正義が正義のままで通らない」世界ですよね。
悲しいかな。
その世界に、相当ダメージを受けているのが、この次女・獅子座だと
私は思います。
だって個人主義が進みすぎて、人と人の一体感・協力関係が希薄な現在。
獅子座の最も大事にするところ、「純粋な正義感・責任感が評価されない」
「人間同士の信頼関係が大事にされない、
どころか“くだらないもの”として扱われる」んだから。

国民に信頼されない、頼りにされない王様(時期王様でした)は、
どうやって自分に存在価値を見つければいいんですか。
(そのせいで、「本来の獅子座のよさ、魅力」を出しそびれている人は
他の星座に比べ、圧倒的に多い気がします。泣)

だから、というか
「あんたなんか大嫌い!」よりも
「いや、私にかまってくれなくてもいいから。私とあなたは関係ないから」
のほうが、獅子座には“効く”言葉です。
だから、なるべく、必要としてあげてください。
「自分ががんばらなければ!」とハッスルすることが、
獅子座に、唯一黄金の冠にふさわしい勇気を与えるんですから。

そういえば、「オズの魔法使い」に出てくるライオンも
「勇気を手に入れるために」冒険するんでしたね〜〜〜。
あら、なんとなく、うまくまとまっちゃった。


さて、最後の乙女座。守護星は水星です。
…って書こうと思ったんですけど、すでにあまりにも長いので
一旦ここで閉じます。
次回は小生意気(そこが魅力)三女・乙女座をご紹介するところからね。

その29
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2010年各星座下半期占い

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