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035 お札の印刷工場に見学に行ってきた
先日、王子にあるお札を印刷している
国立印刷局滝野川工場に見学に行ってきた。
見学に行くには、見学予定日の2週間前までに予約しなければいけない。
しかも参加者全員の名前、住所、年齢を書いて送らなけばいけないので
めんどくさい。
見学に行くまで知らなかったが、
紙幣を作ってるのが国立印刷局で 硬貨を作ってるのが造幣局なんだそうだ。
見学に行くとまず入り口の受付で、見学のネームプレートの札を渡され、
「写真撮影は、指定された3カ所以外では撮らないでください」と説明される。
写真撮影可能な場所は、お札の原料として使われている「みつまた」の木と、
国立印刷局のシンボルの鳳凰の像と、
1億円の重さを体験するコーナーとの3カ所だけだ。
珍しい赤いみつまたの花
鳳凰の像
1億円の重さ体験コーナー
まず、研修室という棟に行って椅子に座って説明のビデオを見せてもらう。
そのビデオの前に、説明の人が
「まず、皆さんにことわっておかくてはいけないことがあります。
工場見学での楽しみといえば作ってる製品をお土産にもらえることですが、
ここで作ってるのはお札なので、
残念ながらみなさんにお土産を差し上げることはできません。
もし、お土産にお札をくれるのなら、私も毎日に見学に来ます」
と言って、うけていた。
ビデオや説明でお札の特殊印刷のことや、
いろんな蘊蓄がわかっておもしろかった。
なかでも、へぇ(゜o゜)と思ったのは、
千円札の寿命は1〜2年で一万円は3年で、 新しい札と交換してるということ。
だから年間、富士山の高さの85倍もの紙幣を作ってるそうだ。
あと、お札の隅にふられてるアルファベッドと数字の記番号の組み合わせは、
129億6千万通りあり、129億6千万印刷してまた始めるときは インキの色を変えてまったく同じ札ができないようにしてるそうだ。
偽造防止の技術も進んでいて、ルーペで拡大しないとみえないような
マイクロ文字が印刷されていたり、
見る角度を変えると、光沢を持った画像が現れるのなどなど
たくさんの工夫がされていた。
実際にお札を印刷してるところをガラス越しに見学させてもらった。
1万円札が1枚の紙に20枚刷られているのが束になっているのを見て、興奮した!お札だらけである。この工場では千円札と一万円札を印刷してるそうだ。
ほかにもいくつか工場があって、
もしある工場が地震や災害にあってお札を印刷できなくなっても、
他の印刷場でもカバーできるようにしてるそうだ。
2千円札は現在は、もう刷られておらず、
在庫も日本銀行の倉庫に山のように眠っているらしい。
次は、今までのお札の歴史や実物のお札が展示してあるコーナーに。
お札の肖像画を描く人は特殊な技術をもっていて、
日々訓練して技を磨いているそうだ。
でも、実際のお札の絵を描くためには、
お札の改変のタイミングにあたらないといけないので、
お札の絵を描くこともなく退職する人もいるそうだ。
なんだか、かわいそう。
あと、透かしやいろんな特殊印刷が展示されいた。
偽一億円を実際に持って重さを体験するコーナーもおもしろかった。
お土産に一万円札の柄のタオル500円と
お札サブレの1100円のを買ってしまった。
お札タオル
お札サブレ
お札サブレは風月堂ので、お札をかたどったサブレなのだが、
千円、5千円、1万円札以外にちゃんと2千円札もあってなんだか笑えた。
工場見学って楽しい。
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