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その5 ボディタオル

「なんだか異臭が…」

一日の終わりのバスタイム。バランス式ガス釜の狭く深い湯舟に、
体育座りで浸かりながら、ニオイの発生源をフガフガ辿る。

どうやらいつも体を洗っているボディタオルから
この刺激的な、それでいて
タンパク質由来のような?ニオイがしている模様。

某ノーブランドハイクオリティーグッズ店にて購入した
麻素材のボディタオル。
もう4〜5年使ってますもの、タグもとれちゃてますもの。
でも、丈夫なので捨てる必要もなく本日までお付き合い。
週に一度は洗濯機にも入れていたのに、ここ最近泡立ちがイマイチ。
とうとうお別れの時期なのかしら…

哀しい予感を感じつつ、
それでも長く付き合った未練が。 「煮洗いすればどうにかなるかもしれない」
どこかで得たマメ知識がチラリ。
早速鍋に水を張り火にかける。厚みの薄い鍋なのですぐに沸騰。
そこへボディタオルをゆっくりと浸しフタを落して、しばし待つ。

きっと私の体細胞の成れの果てが、
ごっそり浮かび上がっているに違いない!
汚くもなんだかトキメク光景を思い浮かべ、
半笑いでフタをオープン!!


そ・こ・に・は
とろみのついた半透明な液体と
「じゅんさい」のようにぬるっぬるのボディタオルが…
「ぇえ〜〜〜???」
なんだこれは。予想外の光景が鍋の中に。
とりあえず湯を捨てると、湯気がそこはかとなくフローラル。
それから2回煮てはすすぎを繰り返す。
まだまだ出るとろみ。
3回めで降参。

これはどう考えてもボディソープの成分…

熱湯によって本性を現した臭気の正体は
バラの香りのピンク色した液体石鹸。(弱酸性)
なんだか「若く美しい娘かと思いきや
実は沼のナマズが化けていました」
みたいな日本昔話的ガッカリ感にうちひしがれる。


美しいイメージの下に隠してしまいがちな現実を
しかと見つめなくてはいけないのね。
「良い香りの石鹸もしっかり濯がなくては異臭を放つ」
心の中にあるマイ教訓碑に刻もうぞ。

そう言えばここ数ヶ月の間に
「歯磨き粉は清涼感できれいになった気分になる為、磨き残しに注意」
「洗顔はやり過ぎるとかえって肌が油分を分泌する、
脂性タイプは気を付けよ」
という、どことなく同類の教訓を得ている私。

計4回煮洗いしたボディタオルを、そっと鼻に当て
「うん、まあ、まだ使えそうだよね」と、ひとりごちる。

ふと、カビ取り剤の容器にカビが生えた人の話を思い出した。

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みかん

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スズメパン

その12
シンコン生活

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