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「日本一危険な国宝『投入堂』へ行ってきた」

前から行ってみたかった、
鳥取にある日本一危険な国宝『三徳山三佛寺の投入堂』へ行ってきた。

まずは電車で倉吉駅へ。
荷物を駅のコインロッカーに入れ、
バスに乗り約40分で三徳山参道入口へ。
いきなり急な階段で、息がきれる。



お寺の受付案内所で、入山料400円を払う。
山を登ることができるか靴裏のチェックを受ける。
険しい道なので、滑らない靴かチェックしているそうだ。



しばらく進むと、登山参拝受付所で入山手続き。
住所と名前と入山時間を書いて、
登山参拝料200円をはらいたすきのような輪袈裟を渡される。
ショルダーバッグは危険と、リュックサックを無料で借りる。
ここでも靴裏のチェックを受け、靴裏はぎりぎりセーフと言われたが、
滑るといやだと思いわらじを500円で買う。



私は妹と行ったのだが、一人での参拝は禁止。
安全のため必ず二人以上のグループで
登らなければならないということだ。





道のりは、噂通りの急こうばいの山道。
わらじが脱げるので、途中で靴に履き替えた。
木の根っこや岩肌が滑って危ない。
いったいどうやって登ればいいのかわからない道が続き、
ヘトヘトになる。



鎖をつたってなんとか文殊堂にたどりつき一休み。
文殊堂も崖ぷちに建っているので絶景だが、足がすくむ。



途中の道に「滑落現場」の看板。
今まで、何人も落ちて亡くなっているそうだ。
恐ろしい。



 厳しい山道が続き、やっと目的の国宝の投入堂の前に到着。
投入堂は断崖絶壁に建てられていて、立ち入ることはできない。
伝説では、修験道の開祖である役小角が、
法力を使ってお堂を「えいやっ」と崖のくぼみに投げ入れた
ということになっている。
投入堂という名もそれから付いたそうだ。

投入堂へは深い谷によって隔たれており、近くに行くことはできない。
下から眺めるだけ。近づこうとして転落死した人もいるらしい。
でも、眺めるだけでも、ありがたい気持ちになる。
ここまでたどりつけてよかった。  

帰りは下りだけど、また怖くて辛い。
途中岩が滑るし、枝が引っかかりズボンに穴が空いちゃった。
 なんとか、登山口に到着。達成感に満たされる。
宝物館で蔵王権現など拝観して、バスに乗り途中の三朝温泉で下車。
温泉に浸かり疲れをとった。
2012年10月16日



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