人が国をつくろうとするとき、かならず異分子が生まれ出ます。
人間の歴史は、治める人々と、主義を違える民が織りあげたタペストリーのような気がしています。
一枚の歴史絵巻の織目には、いくつもの「被征服民」という「文様」がかくされています。
いままで彷徨った旅先で見聞きした、歴史の影に追いやられた人々の異聞伝承。
それらから、「まつろわぬ人々」という横糸をほぐし出し、
あらたなタペストリーを織り出してみたいと思っています。
エグザイル。
直訳すると「亡命・流浪・流刑・国外追放」です。
その言葉に、勝手ながら「辺境に追いやられながらも、立つ意志を持つ人々」という意味を与えてみました。
様々な史実に沈殿したエグザイルな人々。
私の心の中に滴り落ちてやまないエグザイルエッセンス。
これは、そんなエッセンスをもとに創りあげた異境世界イメージボード集です。
Board-7
■場所/廃虚。
■花謳う月、満月まで二日・夕刻間近。
廃虚の物陰越し、通り過ぎる輸送車を見る「目」…。
箱のガラスの球体を押す手。
箱は起爆装置か、同時に数ヶ所で爆発が起こる。
隊列が乱れる。
勢い、爆発でひっくり返る兵員輸送車シデムシ。
ドラムリンの兵士達が転がり出る。
閃光と爆風の中、にげまどうドラムリン兵、発動機の咆哮を耳にする。
排気を吹き上げるエグゾーストパイプ。厚手の布地がパイプに巻かれている。
崩れる壁。
廃虚の中から壁を突き破り突入してくる戦車。
車上の上にいる三人にクローズアップ。
人影はゲリラのようだ。
背に矢、まちまちの服装をまとっている。
◆ギャラリーサイト
http://www.termnet.co.jp/furuyama/
◆創作雑記ブログ
http://trumpet-tugboat.seesaa.net/
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