11 初夏 -北京-
わたしは、この気だるく、それでいて心地よい、 新緑の合間をぬってそそぐ 光と風の情景を前にも感じたことがある それは大学時代住んでいたアパートだったかもしれないし、 外国のどこかのゲストハウスで感じたのかもしれない とにかく、それは、 夏が今始まる、そんなことをはっきりと感じとれる朝で、 意識が目覚めようとしている時に感じたもの そろそろ出かけなくてはならない
10 記 憶
09 境界線 -北京編-