07 宝くじと夢 〜日本編〜
宝くじを買った。 「もしあたったら・・・?」 と、 いろんな想像を巡らした。 ちょっと未来が明るくなって楽しかった。 その宝くじが外れた。 「所詮、こんなもの。」 と、 宝くじのことなんかスッカリ忘れた。 ちょっとした夢があった。 その夢を思い描いてみると、 未来が明るくなって最高に楽しくなった。 でも、いろんなことを理由にやめた。 「ま、人生なんて 所詮こんなもんでしょ?」 と、 いつしか、その夢も忘れた。 夢は、そんな宝くじみたいなものでいいのだろうか? この人生の厳格さを受けとめる強さがほしい。
11 初夏 -北京-
10 記 憶
09 境界線 -北京編-