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(5)「ほしいえんぴつプラン」
M製作所に行く前に、
ある程度の「ほしいえんぴつ像」を描いていたものの
鉛筆のサイズでできることを聞かせてもらったり
そこから実際にカタチになることを考えてみると
もう少し、デザインを練り直さねばいかんなーという状態に。
しばしアタマの中と紙に書き出すをくりかえす。
ところで「オオノ文具店(仮)」というお店の名前、屋号について。
人に言っているうちに、それなりになじんできてしまい
「これでいいんじゃない?」という気持ちになってきていた。
たぶん言霊効果?
ちまたには、とても可愛らしい名前の雑貨店。
はたまたユニークなネーミングでセンスを主張するお店もあり。
そんな大切なお店の顔である、屋号。
だけど私はこれでいいんだなぁと思った。
「オオノ文具店」で決定。いいのか。いいのだ。たぶん。
カタカナもいいけど、マークはシンプルに「oono」と英字の表記に。
お店のアイデアをだしたときにピンときたのはこんな感じ。
いくつか考えたなかでもしっくりくるものがあった。
えんぴつをモチーフにしているし、これはアリだと直感。
これを拾って、このまま行ってみよう。
さてさて。今回作ろうと思ったえんぴつは
●「oono」とロゴが入った、色違いの2種類。
●ずっと使えて飽きない、骨太な雰囲気(ドイツのプロダクトのような)
そこをふまえつつ、ロゴやボディの色味を調整。
これまでは仕事上グラフィックの経験はあるものの
カタチのある「ものつくり」は、未経験。
M製作所の社長のアドバイスがあったので
あまり心配はなかったけれど、一番アタマをなやませたのが、箔選び。
ロゴは「箔押し」と呼ばれる方法で「名入れ」される。
本の装丁で少し凹んだ部分に違った雰囲気で印刷されているのが
一般的には「箔押し」されているものであると思う。
(ちなみに、版を熱した状態で加圧して圧着するので
ホットスタンプともいうらしい)
キラキラしたものや、つやつやしたもの落ち着いたマット系など
箔にもいろんな種類があり、しかも箔の色も豊富。
それぞれにいろんな雰囲気を持たせる効果があるので、うーんむずかしい。
しかも、えんぴつのボディにのせる塗料が
つやつやかマットなのかでも箔の見え方が変わってくるのである。
いろいろ考えてボディの色はつややかに、箔はマットで、決定。
ほしいえんぴつプランはまとまった!
色見本として外国のえんぴつでイメージに近い色のものと
ロゴのデータを持って、町屋のM製作所へ向かう。 |
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