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(2)「オオノ文具店」

職業はイラストレーター。
主に女性誌や書籍、広告などで描いています。

仕事のあいまを見計らって、1年に1回のペースで個展をしており
今年の展示はどうしようかなぁ、と考えていました。

「たとえば、自分でおみせをやったら……
メニューやPOPなど、好みで作ることができて楽しそう。
それなら好きな文房具に囲まれた店がいいなぁ」

なんてぼんやり思っていたときに。

「文具店。店に独自のポスターがあったらおもしろいかも?
そういうお店があってもいいのに、なかなかない。
こんなところに経費、つかわないか、普通は」

!!

「これ、自分で描いてみたら・・・楽しそう。
描かせてくれるところ、ないかしら。
自分の店ってことならなんでもアリだわ。私だったら、やる」

「それなら個展でやってしまおう、期間限定の文具店(作品展)!」

作品テーマは「文具店のポスターを作る」に決まり。即決。

いつも、なにかをするときは
自分がワクワクするかどうかがポイント。
楽しめないものはやらないようにしている。

しかし。文具店だし、絵だけでもなぁ。

なら自分で選んだ文具を置いて売るのもよさそう。
セレクト文具、いいかも。選んだものと作品もつながりそうだし。
それならやっぱり私のオリジナルがないと?
あったほうがいいはず。いや、おきたい。ほしい。マイ文具!
できる範囲で作れるものにチャレンジしてみよう。

個展のタイトルはとりあえず「オオノ文具店(仮)」でスタート。
ギャラリーにも企画書を出し大まかな内容も伝えて動き出した。

まさか、そのままのタイトルがイキで
個展が終わってからも続くとは、そのときは思ってもみなかった。

次回は「いざ、鉛筆工場へ」です。

【04】
食べてしまいたいほどの、
可愛さならば

【03】
ゆうぐれ、いちばんぼし

【02】
あけまして
おめでとうございます

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