Vol.2　選挙とツタヤとプロ野球

9月29日の夕方東京に住む友人から携帯電話に
『阪神優勝現地体験ツアーで、二人で大阪に着きました。
三日の昼、伊丹から帰ります。』というメールがきた。
『じゃあ今晩は甲子園？』と返信すると『実家にいます』……。

その日はプロ野球、阪神タイガースと読売ジャイアンツの試合で
阪神が勝てばセリーグの優勝が決まる事に成っていたので
大阪のテレビ番組（地上波）は各局供夜から朝迄の「特番」を組んでいたのだ。

オレは密かに巨人も中日も勝って
阪神優勝が翌日になるのを期待していたのだが、
おおかたの予想どうり阪神の優勝が決まり
夜の9時前から朝までテレビ局はどっこもかしこも阪神づくめ！
まだ試合中であった夜の7時頃
レンタルビデオの「ツタヤ」に行ってみたら、
なんと！殆ど客が居ない！

9月11日の衆議院総選挙の時は「ツタヤ」は異常に混んでいた。
この夜のテレビ番組は選挙速報と
関連の番組しかやってないのだから当然なのだが、
オレが疑問に思うのは
「殆ど観る人がいない番組を何故全ての局が放送するのか？」ということだ。

オレは選挙ソノモノを否定するつもりは無いが、
こういう番組はせめてNHKと民放1局ぐらいで良いのではないか？
例えばレンタルビデオ店に行けなくて、
テレビを唯一の楽しみにしているお年寄り等、本当に気の毒だ。

これは阪神優勝の夜にもいえる事で、
テレビを観る関西人の全てが阪神ファンな訳では無いのと同じ事だ!!

オレは個人的には最近殆どテレビを観ない。
それは時間帯にもよるが観たい番組が殆ど無いから。
しかし深夜には時々良い番組に当たることがある。
今のテレビは多くの人が観ている時間帯に下らないバラエティーや
クイズ番組をタレナガシていて良質な番組は深夜に追いやられている
（録画しておくという方もいるだろうが）。

これはおそらく「視聴率」というモノを優先しているからだろうが、
あまりにも「視聴者はアホ」だと決めつけてかかっている
テレビ局側の思い上がりとしか思えない。

それともテレビ局そのものが「アホの集団」なのか？
そもそも現代に於いて「万人に受けるモノ」等存在しないのだ。