木・草・花<2> ―六首―
いつのまに銀の帽脱ぎ穂となりし 猫柳はや猫にあらざり
エノコロが犬コロの謂と知りてより 思わぬ草のなつかしきかな
学名は知らね極楽鳥花とふ 珍しき花嘴開く
風信子(ヒアシンス)今は昔のほの甘き 記憶の小花寄せて房とす
ほととぎす鳥は知らねどこの花の 斑ら模様の珍しきかな
うたげの灯消えて桜はみづからの 花の灯りに夜を寝ぬるらし
日々の歌<9> ―七首―
日々の歌<8> ―五首―
日々の歌<7> ―七首―