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「そういう日の傾向と対策」の巻(4)

「貰い物」の怪

お酒を呑まない(呑めない)のによくもらうので「置き場所に困っている」
と言う友達に「全部引き受けるよ」と言ったのが発端で、
その後も同様の状況になっている別の友人・知人から続々と酒が届いた。

さすがに置き場に困って宴会を開き、その瓶を空けようとするのだが、
酒宴開始の刻限になると参加する人たちが
みんな酒を持参してくれるのであまり減らない、むしろ増えたりした。

まぁこれは嬉しい誤算というか、酒呑みにすれば夢のような状況で、
本当に今年のお正月はお酒に困らず助かった、というのは「本音」である。
今はもうその「傾向」もすっかりナリを潜めて、
年末・年始にストックした大量の酒瓶は影も形もないから、
いつかまた来るかもしれぬ
「お酒到来キャンペーン」が始まる日を心待ちにしているくらいだ。

こういう「同種の貰い物が重なる」のはお酒に限ったことではなく、
クッキー、煎餅、野菜なんかもダブったりする。
野菜は腐らせて無駄にするのが嫌さに懸命に消費しようとするので、
考えてみると僕がときおり妙なレシピを考案するのは、
思いもよらず到来したものを手持ちの品と組み合わせて
なんとか料理しようとするからかもしれない。

この「貰い物がダブる」場合の傾向は、
安いのを見つけて買ったとたんに同種のものをもらう、
というのがよくあるパターンで、
「おっ! キャベツひとつ88円! 安い!」と買ったとたんに
友達からもらったりして、
こういうサイズが大きいものは二つあるだけで置き場所に困ってしまうから難儀なのである。
スイカや白菜なんかもそうだけど、
こういう巨大野菜を大量に消費する術をたくさん知っていると

案外重宝するのでレシピ帳はそういう料理でいっぱいなのだった。

ポトフや鍋が多いかな。でもスイカには困った。鍋もポトフもできないし。
まぁキライではないので赤い部分はせっせと食べたものの、
残った皮の部分の量があまりにたくさんあったので、
そのまま捨てるのもはばかられ、
思いあまって糠漬けにしたのはなかなか正解だった。
<おわり>

「ゆれる防衛本能」
(5)
見ざる聞かざる嗅がざる

「ゆれる防衛本能」
(4)
「無音」の恐怖

「ゆれる防衛本能」
(3)
音は知らせる

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