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 みなさまはじめまして。
 ワタクシ「お絵描き屋さん&文字書き屋さん・時々ガッコの先生」を生業としている、まつばらあつし と申します。今回より横町の住人としてこちらに巣くうことになりましたので、お見知り置きの程をお願いいたします。

 さて、ワタクシがここで書き連ねるのは、題して「東京俺好」。発音すると「トウキョウオレスキー」、英語で書くと「Tokyo OleSki」という徒然文です。
 どんなコトを書くかと言いますと、まあ、東京の中のワタクシの「好き」な所、それは店であったり場所であったりするのですが、そんな好きな場所を「適当」にご紹介する、という感じのモノを書いてゆきたいと思っております。
 もちろん「適当」なので、詳しい場所やメニューとか、そんなのはあまり書きません。そこがナゼ好きなのか、みたいなことばっかりかもしれません。基本はおおまかなガイドブック的なものであり、気になったら皆さんも「適当」に散策して、調べたり出向いたりしていただければいいかな、と思っているのです。
 東京に生まれ落ちて50年少々、曾爺の代から江戸東京と永く住んできたこの街のスキなところを勝手適当に書き連ねる「東京俺好」(トウキョウオレスキー)。よろしければ皆さまもテキトーに楽しんでいただければ、と思います。


その1「ナゾの実用洋食」


 最初のオレスキーは、ウチの近所にある昭和な食堂「七福」という店。
 これは見かけからして「正しい昭和の食堂」を今に伝える素敵な店であります。安っぽいビニルの日よけも然り、店の脇にあるショウケースには、ちゃんと河童橋で買ったようなイミテーションの料理が収まっており、キッチリほこりを被っているあたりが、正しい昭和という佇まいを見せてくれるのです。
 店内を見渡すと安手のテーブルにビニルのクロス。いつゲロ吐かれても大丈夫な酔っぱらい対策済みも昭和の常識。メニューは和洋中なんでもあり。ラーメンとんかつハンバーグ、欲しいものここにあるぜ的な感じが実にスバらしい。値段も安けりゃ量も多い。揚物頼めば油油しいのがどっさりやって来るのも正しい昭和のお約束でしょう。
 そして店を仕切るのがイイ感じに歳を重ねた老夫婦。そして娘かどうかはわかりませんが、美人でないけど愛嬌たっぷり、明るく元気のいい女店員さんという、まるで絵に描いたような面子が揃っており、ソフトウエアの面でも「昭和の食堂」のツボをキッチリ押さえているのがなんとも嬉しい限り、であります。

   ここは近所と言うこともあり、友人と一緒に暖簾をくぐってフリクエントしているわけですが、そんな時にみんな一様に気にするのが、店の看板に書かれている文字。

  「実用洋食 七福」

 「七福」は店の名前ってのが何となく解りますが、「はて、実用洋食ってなんだ?」とおおむねみんなが不思議がるのです。
実用って何?じゃあ実用じゃない洋食ってあるのか、ソレは何だ、そもそも食べ物は全て実用品じゃないのか・・・・。
 と、謎がナゾを呼ぶ不思議な響き「実用洋食」。
 ワタクシだって知りません。まあ、そんなの店の人に訊きゃいいじゃん、とか言う野暮は好みませんね。こういう謎は、ナゾのままアレコレ勝手に詮索して楽しむのがいいのです。だって真実聞いたらスゲー詰らなかったなんて、ヤじゃないですか、ねえ。 知らぬがホトケ。

 ちなみに店の看板の文字、右側がゴシック体(いや、昭和的にはゴチック体か)で、左側が明朝体っぽいのもよくわからないけど素敵ポイント。昭和な飲食店には欠かせないコカコーラの看板もイイ感じなのですが、最近コレが無粋な探偵会社の看板に描き代えられてしまったのが、なんとも残念な出来事なのであります。

  ということで以下に適当な解説を少々。
 東京メトロ・半蔵門線/都営地下鉄・大江戸線「清澄白河」駅からだいたい5分くらい。大きな道路の交差点の角に、あります「実用洋食 七福」。お勧めの七福ランチは、おなかいっぱいおかずてんこ盛りで900円。昼間に喰ったら夕食抜きでも生きてゆけます。



いきなり番外編
S君と「せんきょ」



さて、過日までの「選挙」という
何か騒々しいイベントも大人しくなったようですが、
数年前バングラデシュからきた友人、
S君が街中で初めて日本の選挙に遭遇した時のことです。
「あの大声で走り廻っているウルサイのはなんだ?」
「あれは日本の選挙である」
「センキョ?」
「そう、選挙。いわゆるエレクションだな」
「騒々しいね」
「然り」
「日本の人たちは我慢強いね」
「?」
「ウチの国であんな叫んで走り回ってたら、
ウルサイ!って石投げられちゃうよ」
「S君、だから日本には石が落ちていないのだ」
「!! なるほど!」

今はバングラデシュに帰ったS君でありますが、
彼が国の連中に
「日本では道端に石ころが落ちていない。ナゼかと言うと・・・」
とかいいながら説明している姿を想像すると、
ちょっと可笑しいなと思ったりするのであります。




まつばらあつし
matsubara atsushi
1960年 東京都葛飾区生まれ
お絵描き屋さん&文字書きやさん、時々ガッコの先生
映画TV技術協会会員・ナショナルジオグラフィック協会会員
TSUTAYA会員
http://atts60.blogspot.com/



その20
新年のごあいさつ

その19
congratulation、CHYABASHIRA
10years!

その18
PEACE & LOVE Together
2015

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