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Vol.24 出版させていただきました
『スクールミッション -世界はいつでも君のもの-』



 この出版不況の時代に、どうもありがとうございます。
 このたびまた一冊、本を書かせていただきました。
 「スクールミッション-世界はいつでも君のもの-」という題名のヤングアダルト向けの小説で、教科書系出版社の大日本図書さんから出版させていただきました。

 装丁、イラストはこのサイトを運営されている谷口さんにお願いしました。
 谷口さん、感謝です、うぅ(泣)。。

 この本は、小話4つから構成されていて、それぞれに「世界」「情熱」「金」「自分らしさ」というテーマがあるわけですが、今更ながら自己分析すると、子供から大人に向かうときの「通過儀礼」が大テーマにあったのだな、と思います。

 複雑さを増していく世界の中で、自分らしく生きるために『何を選び取るか』、自分なりに考えて、物語にしました。

 自分でもいいこと書いたと思ったので(笑)、 この本のあとがきを下に転記します。

*********
あとがき 
-「自分らしく」を見つけるために-


 この本は、当初「君を守る『思考の盾』の作り方」というテーマでスタートしました。

 世の中には、学校では教えてくれない思惑や暗黙のルールがたくさんあり、理不尽な「なぜ? どうして?」に悩んだり、時には傷ついたりすることがあります。だから、意に沿わない思惑を跳ね返して「自分らしく生きていく」ことができるよう、「自分だけの思考の盾」を作る方法を書こうと考えていたのです。

 でも、書き進めていくうちに、少しずつ感覚が変わっていきました。

 いくら知識や技術といった方法論を知っていても、必ずしも自分らしく生きられることには繋がらないんじゃないか……、そんな風に思いはじめたのです。

 実際、キラキラと自分らしく生きている人の中には、そんな知識や技術、そしてルールの存在さえも知らず、むしろ気にかけない人も多いのです。

「じゃあ、本当に自分らしく生きるために必要なことは、いったいなんだろう?」

 原稿を書き進める途中で、こんな風に、ぼくの考えは変わっていきました。
 そして、悩み、考え抜いて辿り着いた四つのテーマを、物語にしました。

「晃のように、狭い場所から、広い世界に出ること」
「英玲奈のように、退屈ではなく、情熱を見つけること」
「山田のように、尊敬される、正しいお金の得方を知ること」
「哲夫のように、自分の特性を活かして、人のためになることをすること」

 物語の中では、主人公である彼らが、「無理やり安曇に見つけてもらうまで、自分の抱える問題がわかっていない」という設定にしました。

 なぜならきっと、読者であるみなさんも、自分では把握できないような、心の深い場所に、「モヤモヤしたもの」を持っているのではないかと思ったからです。

 この四つの物語のいずれかが、みなさんの心のずっとずっと奥の方にある「モヤモヤ」の正体を見つける手助けになり、そして「自分らしく生きる」ことを考えるきっかけになれば、作者としてこんなに嬉しいことはありません。
(後、省略)
*******

 1年という長きにわたり編集を引き受け、ここまで引き上げていただいた大日本図書の當田さんに、最大の感謝を込めて。

 高橋 大樹



株式会社デファクトコミュニケーションズ
http://defacto-com.net/
連載→
https://commodity-board.com/2013/10/post-4384.html


Vol.24
出版させていただきました

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ジャックバウアーが学校の
先生だったらよかったのに

Vol.22
『世界は偏愛で出来ている
【岡村靖幸】』

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