その29
「こだわりを持つということ」

私にとって学生時代は、美術はもちろん、
登下校の学生のファション、音楽、
とにかく目にするもの全てが新鮮で、
毎日新しい細胞が作られる感覚とでもいうのでしょうか、
乾いたスポンジが水を吸収するような日々でした。
専攻外でも興味のある授業を片っ端から取っていたので、
ただでさえ忙しい上に時間に追われ、
友人に「何でそんな授業を取ってるの？」と
よく不思議がられたものです。
私のほとんどは、
この短大の2年間に作られたと言っても
過言ではありません。



今でも時々思い出すのは、
素敵な女性の教授が教えてくれた
「こだわりを持つことが大事」ということ。
何でもいいのではなく、
全てにおいて自分なりのこだわりを持つこと。
その時は、こだわりという言葉にあまり良いイメージがなくて、
そんなに大事なのか正直ピンときませんでした。

こだわりを持つと時間がかかることもあるし、
時にはない方がどんなに楽だろうと思うこともあります。
でもこだわりのおかげで、
手に入れた時や達成した時の喜びも大きく、
人生が楽しくなっていると今になって思います。
皆さんもそれぞれ、自分だけのこだわりがあることでしょう。
素敵なこだわりを持ち続けたいものですね。

2015.3.8

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