その11
私の好きなパール
私のパール好きは友人の間では、ちょっと有名です。
自分でもなぜこんなに好きなのだろうと思うくらい、好きなのです。
今日はお気に入りのアクセサリーをご紹介します。
イヤリングは雑貨屋さんで買った50年代のヨーロッパのアンティーク。
繊細な爪と、縦に並んだツインのパールという、
ありそうでないデザインに一目惚れでした。
他は手作りです。
ヘアピンは不揃いな粒がかわいい淡水パールで、
本を真似て作りました。
コームは本真珠
(といっても、傷や真珠層のバラつきがあるくず真珠)ですが、
私にとっては、それすら愛おしいのです。
海の真珠には淡水にはない、色の深みがあります。
三本足のコームはお団子にする時に便利です。
足は髪に隠れてしまうので、パールだけがちょこんと見えます。
本真珠のヘアアクセサリーなんて、手作りならではの贅沢ですね。
以前、TVで母貝は真珠を取り出す時に死んでしまうと知った時、
ものすごくショックを受けました。
それまで、取り出した後も貝は生きていて、
繰り返し使えると思っていたからです。
真珠をとるために貝の命が奪われて、
養殖の前は一体どのくらいの貝が
犠牲になったのだろうと思うと、いたたまれない気持ちでした。
でも、この一粒一粒に貝の命が宿っているからこそ、
こんなにも美しく惹かれるのかもしれません。
真珠は海からの贈り物。
貝に感謝をしながら、大切に使いたいと思うのです。
***
今年の更新は今回で最後だそうです。
一年間、私のつたない文章を読んで下さったみなさま、
本当にありがとうございました。
来年の元旦にまたお目にかかりましょう。
寒くなりますが、風邪などひかないようお気をつけ下さい。
2011.11.8
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