工夫<7> ニュートラル思考でものをみる(2)
ポジティブでもなくネガティブでもない、
その中間に位置するニュートラル思考があるとすれば、
それはどんな思考だと思いますか?
たとえばそれは、
事実をありのままに見ることができる状態と考えられそうです。
ある日、職場で上司から「馬鹿野郎!」と怒鳴られたとします。
ネガティブ思考の人であれば、
「やっぱり上司は私を嫌っている」とか
「あの人は短気で怖い人」とか
「自分はいつも怒られてダメな人間だ」etc…
といったあらゆるネガティブな想いが渦巻いてきそうです。
また、ポジティブ思考の人であれば、
「あの人は私のことを心配して叱ってくれた」とか
「上司は口は悪いけれど熱い心を持ったいい人」とか
「厳しく鍛えようとしてくれているので私は期待されている」
といったような考えが浮かんでくることでしょう。
一方、ニュートラル思考で同じ現実を体験したとすると、
それは「上司が自分に対し『馬鹿野郎!』という言葉を発した」
という事実のみ認識し、
そこに個人的感情や思い込み思考は入りません。
気持ちが落ち込んでしまうとか、
苛立ってしまうような現実を目の前にしたとき、
事実をありのままに見る試みをしてみるといいでしょう。
ネガティブな思いも、ポジティブな思いも抜いて、
事実をありのままに見るために試みるニュートラル思考は、
自分がロボットにでもなったつもりで、
あらゆる感情を(意識的に)抑えてものを見るようにしてみます。
当然この状態をずっと続けることは
不自然でありおすすめできませんが、
ネガティブ思考から抜け出す訓練にはなるような気もします。
いずみえむ『シンプル開運ライフ』
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