工夫<4> 『免疫をつける』
風邪にしてもインフルエンザにしても、
とりあえず一度かかると免疫ができ、
同じウィルスのものには感染しないようですね。
よくよく考えてみると、
それは「対人関係」に対しても言えるような気がします。
たとえば完全主義の傾向を持つ人の隣に、
その人にとっては「こんな無責任なやつ見たことない」といったレベルの、
いい加減な性格の人が引っ越してきて、
頻繁に迷惑をこうむるようになったとします。
その迷惑行為になれないうちは、
相当大きなダメージを受け苦しむことにはなるでしょう。
しかしひとしきり苦しんだ後には、
徐々に以前ほどには、じたばたしないで済むような変化が起こります。
それは、慣れのような、諦めのような感覚が根付くことにより、
いい加減な人間に対する免疫みたいなものが知らず知らずのうちに
出来上がっているからかもしれません。
「慣れ」だとか「諦め」は、
どちらかと言えばネガティブ寄りの感覚ですが、
「苦しみ」といった、同じようにネガティブなものにかけ合わせると、
意外にも安定を生み出すことも多いような気がします。
傷ついたり苦しんだりするのを恐れ人間関係を避けていれば、
人に対する免疫力はつかず、
ささいなことでもダメージを受けてしまうような、
とても弱い人間になってしまうでしょう。
人間関係である程度もまれることは、人に対する免疫となり、
それが生きやすさにもつながることになります。
人間関係で嫌な目に遭ったら、
「これでまた自分は強くなれる」と思って、
自分の中にある免疫力アップを喜んでみるのも、
生きやすくなるひとつの方法かもしれませんね。
いずみえむ『シンプル開運ライフ』
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