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第10回 哲学、心理学的こころのとらえ方

哲学や心理学による心のとらえ方は、禅とはまさに対照的なもの。
心というものを特別なものに見立て、いろいろな角度から、
あーでもないこーでもない、と分析していくわけですね。

心という実体のないものを、言葉によって説明し、
心の問題を引き起こした原因についても、
理論的に説明の付くかたちで示すものです。

このようなやり方というのも、私はそんなに嫌いではありませんが、
思考によって心を特別視すればするほど、
悩みや不安が拡大してしまうことも往々にしてあるような気はします。

たとえば、心理カウンセリングでは今現在起こっている問題を、
家族関係や育成環境などに結び付けて考えることが多く、
ときには掘り起こさなくてもいいような過去の心の傷を掘り起こして、
状況を悪くしてしまうケースもあるようです。

とは言っても、そのやり方によって救われている人は多く、
私自身も納得のいく部分も多いので、
心理学的アプローチの価値は十分に認めてはいます。

世の中には、心を特別なもの、としてとらえる考え方はたくさんあり、
私自身も今までは、心信奉者といえるほど、
心を重要視して生きてきました。

もちろん、心は大事だし、
心を無視した生き方では、幸せにはなれないし、
なにより自分がすぐに苦しくなってしまうでしょう。

ただ、心になにか問題を抱え苦しんでいる場合、
ときには心から意識をそらすことも必要である気がします。

それはたとえば、手を切ったときに、
その切った手にいつまでも意識を向けていると余計に痛いように、
心が痛んだり苦しんだりしているときには、
その痛んだ心に意識を向け続けることは、
逆効果になることもあると思えるからです。



いずみえむ『シンプル開運ライフ』
→http://www3.ocn.ne.jp/~izumi-m/

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