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あきら「茶柱句会 第三部 第33回茶柱ツイッタ−句会」

─俳句なう─
「第33回茶柱ツイッタ−句会参加作一覧」
(着信順 投句のまま)
6月8日〜6月22日締切り
一人六句まで(1ツイ−ト3句以内×2ツイ−トまで)
兼題  紫陽花(あぢさゐ) 鮎
あるいは自由題(当季 夏)


<訂正とお詫び>
前回(第32回)投句欄 横浜市の兎巣さんの作品を
<道をゆく蝶には蝶の理屈あり>と
間違って掲載してしまいました 
正しい原句は<道をゆく蟻には蟻の理屈あり> 
さらに 説明欄で間違えて表記した蝶は
春の季語で当季ではないと指摘
二重のミスを犯してしまいました
誠に申し訳ありません
ここに謹んで兎巣さんにお詫びいたしますとともに
訂正させていただきます
あきら


幻の深山の息吹七段花

紫陽花の寺の名多し唐詩選

鮎茶屋のまずお奨めの背越かな

塩焼きになりても泳ぐ鮎の宿

予報士の梅雨入り宣言きつぱりと

羽根拭かる天井付の扇風機
(以上六句  大阪市 あきら)


絵に撮ればうす青となる夏の山

水中に咲いて不思議な水芭蕉

水芭蕉瀬音吸い込み閑かなり

瀬に立てば蛙の声のまんなかに
(以上四句  横浜市 兎巣)


紫陽花や丸く並んで寄り添ひて

紫陽花や今日も園児を見送りぬ

紫陽花や今が一番色と艶

一杯で鮎の甘露煮平らげし

自転車の駆けて川面に鮎跳ねる

紫陽花や紫陽花らしくそこにをり
(以上六句  西条市 真鍋稲穂)


イエス抱く聖母マリヤや濃紫陽花

鮎釣りて囮の鮎を休ましむ

この藻の香舌の覚へし香魚なる

味見して鮎の醤油煮買ふ針江

ためらひて鍬を入れたる七変化
(以上六句  加古郡 はつを)(代ツ)

字句補足説明
順番に
七段花(しちだんか) 紫陽花 鮎茶屋 鮎の宿
梅雨入り(ついり)扇風機夏の山 水芭蕉 蛙
鮎の甘露煮 囮の鮎 香魚(かうぎょ)七変化
濃紫陽花(こあぢさゐ)と夏の季語
七段花 ヤマアヂサヰ 紫陽花の原種
1823年ドイツ人医師シ−ボルトに発見
され1950年六甲山中で発見されるまで幻の花とされていた 
現在は六甲森林植物園で栽培されている
造花のような園芸種と異なり奔放な美しさが魅力 
唐詩選(たうしせん)唐代の127人の詩人の作品が収録されている
日本では五言律詩 五言絶句 七言律詩 七言絶句など漢詩の入門書
日本原産の紫陽花は白楽天(白居易)の命名で
逆輸入(中国文学者 井波律子さん)
寺に紫陽花を植えるのはそのせいか?
関西では宇治の三室戸寺が有名
あぢさゐ 紫陽花 七段花 七変化 四葩(よひら)紫陽花を指す多彩な語彙
梅雨入り(ついり)6月10日は二十四節季の入梅 近畿では6月8日で的中
それも沖縄では6月29日 はや梅雨明け 
香魚 鮎の美称
背越(せごし)背越膾(せごしなます)のこと
骨ごと薄く切った鮎の輪切り


<同人欄>

「蜘蛛」あきら(代表同人)vol.21

蜘蛛の網捕へしものの半減期

蜘蛛の巣や掛るいのちも主も無く

蜘蛛 跳ねて宙に襷の位を定む

完璧な蜘蛛の巣グラフ朝の庭

蜘蛛の巣や掛りしものは抗はず

字句補足説明
順番に
蜘蛛 蜘蛛の網 蜘蛛の巣と夏の季語
蜘蛛 クモ網クモ目の節足動物の総称
8個の単眼と6対の付属肢を持つ 
世界に35,000種 日本だけでも1.000種を数える(広辞苑)


「尾瀬」兎巣(同人) vol.4

水芭蕉光集めて白き苞

山開き待つ間の雪の至仏山

木道に伏せたる蛇の夢見がち

夏の声そばだてて聞く水芭蕉

字句補足説明
順番に
水芭蕉 山開き 蛇と夏の季語
尾瀬 「夏の思い出」の歌で誰もが知る尾瀬沼
苞(つと)水芭蕉の純白の仏炎苞(ぶつえんほう)
これは葉が変形したもので実際の花は中央の黄色い円柱状の部分 
小さな花が集まった花序(かほ)


「針江の里」はつを(同人)vol.19

清水湧く針江の郷の百八戸

清水湧く針江の郷や酒旗の風

花終へる泰山木や生水湧く

清水湧く宮の賑はふ鮒鮨屋

根来寺の大き噴井の跳ねる鯉

字句補足説明
針江(はりゑ)琵琶湖西岸の高島市針江地区
丹波高原と比良山地を水源とする湧水 名水の郷として名高い
酒旗(しゅき)酒屋の目印の旗 近江米と名水と酒は切り離せない
順番に清水湧く 生水(しやうづ)湧く 鮨 噴井(ふけゐ)と夏の季語


<講評>
茶柱句会主宰 あきら(茶柱ツイ ッタ−句会代表同人)
今回の参加は4名(245名)
参加句数22句(488句)( )内の数字は累計
兎巣さん 稲穂さん はつをさんは堅調
同人欄 はつをさんの「針江(はりゑ)」は吟行の臨場感
兎巣さんは「尾瀬」への吟行 それぞれ臨場感が伝わってくる
天白さんは遂に体調不良で欠詠 お見舞い申し上げます
元気なお子さんを産んで下さい いまはそれが一番重大事
次回は是非ご参加下さい 期待しています


「第34回茶柱ツイッタ−句会」のお知らせ
7月8日〜7月22日締切り  8月8日掲載予定
一人六句まで(1ツイ−ト3句以内×2ツイ−トまで)
兼題 雲の峰 夕立 西瓜 鱧  あるいは自由題(当季 夏)
とびきりの夏を発見して詠んで下さい




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