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あきら「茶柱句会 第三部 第13回茶柱ツイッタ−句会」

─俳句を遊ぼ─
「第13回茶柱ツイッタ−句会参加作一覧」

(着信順 投句のまま)
4月8日募集〜4月15日締め切り分
一人三句まで(1ツイ−ト3句以内)
兼題なし 自由題(当季)


フォンタナの紅きカンヴァス柳の芽

ゆつたりと湾曲したり花筏

春の朝下僕が拾ふ主の糞
(以上三句 大阪市 あきら)


みちのくへ幾千万の柳絮飛べ

鎮魂の僧に降り積む春の雪

みちのくや三日月かかる春夕焼
(以上三句 加古郡 はつを)(代ツ)


この石を除ければきつと蝌蚪の群

からからで警笛吹きぬ花は見ぬ

春暁の駅に真言喜捨を得る
(以上三句 西条市 田所良雄)


旧邸の硝子の歪み山桜

大地とは生き物ならむ浅き春
(以上二句 神奈川 みゆき)


停滞を切り裂きし今つばくらめ

あうならば五月にしよう受話器置く
(以上二句 横浜市 十巣)




<総評>
─俳句を遊ぼ─「茶柱ツイッタ−句会」主宰 あきら
今回の参加者は5名(61名)参加句数13句(166句)( )内の数字は累計
あきら<フォンタナの紅きカンヴァス>空間概念(1961年作)大原美術館蔵
紅いカンヴァスをナイフで切り裂いた作品に当時衝撃を受けた 
その切り口が柳の枝を連想させる 
美術館を出たら倉敷の掘端の柳 柳の芽が春の季語
加古郡のはつをさん<柳絮(りうじよ)飛べ>被災地へ届ける心情
柳絮は柳の熟した実から綿毛をもった種子が飛び散るさま(広辞苑)春の季語
ジブリの宮崎駿さんが目玉を描けば 本当にみちのくまで飛んでゆきそう
西条市の田所良雄さん<蝌蚪(かと)の群>
蝌蚪はオタマジャクシのことで春の季語 わくわくするような童心が蘇る
神奈川のみゆきさん<旧邸の>この旧邸は小金井の高橋是清邸とのこと
昔の硝子は 製造精度が悪く歪んで見える それも今では味わいの一つ
昨今 手ふきの透明なステンドグラスが人気なのも味わいゆえ
その硝子ごしに見えた山桜だけをクロ−ズアップして佳句にされた
横浜市の十巣さん 新感覚の句<停滞を切り裂きし今>で切ったのがシャ−プ
原句は<停滞を切り裂いたの今。つばくらめ>だったが
俳句には余計な「。」をつけなくても「切れ」と「切れ字」いう約束事がある
また 中七が 八音ではリズムが悪く 俳句の基本ルールにも悖る
俳句(ryさんの連続参加記録は残念ながら途絶えた
 
「俳句を自得する」
俳句を習慣にする方法 ある結社では同人になると
ほんとうに毎月「一日一句」詠んで発表するという訓練がある 
1年365日とすると最低でも365句できる
「習い性にする」という言葉がある その実践そのもの
それが自発的にできるかどうか・・・が「自得」できるかどうかの分岐点
できる人は人しれず努力できるが 志が低ければ継続が難しい
そんなとき 無理矢理にでも継続できる環境があればありがたい
その環境が俳句結社の存在価値 インタ−ネットやツイッタ−句会は
その予備門のようなもの 僕はもっと大いなる期待をもっているのだが─
俳句を学ぶのに一番大事なのは「師を選ぶこと」
ところが 俳句を知らないときに大きな選択をしなければならい矛盾に直面
「師を選ぶとは」選ぶほうに権利があるようだが それは言葉の綾にすぎない
仏教でいうと仏陀に帰依するように 理屈ぬきに教えを丸ごと受け入れること
これを素直にできない人がいかに多いことか
インタ−ネットというツ−ルを活用すれば この矛盾を解消できる
茶柱ツイッタ−句会という俳句予備門で 実践しつつ師を求めればよい 
実際 結社に入会しても そこが不適合という失敗談もよく聞く
現実の結社は 直に所属してみると 
主宰を教祖のように崇める宗教団体のような側面もある 
句境の進歩につれていろんな結社(師)を渡る方も多い
幸い僕は縁あって禅の師を得た経験があったので
3年前 中公新書の「俳句的生活」に感銘を受けて 
著者の長谷川櫂さんが主宰される「古志」に躊躇なく入会(入門)した
丸3年経って同人推挙を受けたが辞退して茶柱句会主宰に専念 今日に至る
茶柱句会の名の由来は 茶柱横町に庵があるからと単純
茶柱横町は谷口純平さんが運営するインタ−ネット上にある
谷口純平さんとは不思議な縁
(その縁は語ると長くなるので改めて・・・)


<茶柱句会と茶柱ツイッタ−句会の新構成のお知らせ>
茶柱句会は 
第一部で詩歌全般の概論的学習篇
第二部で井上あきら習作篇その五十二(350句)+ツイッタ−句会(12回と今回)
と続けてきました いよいよ来る5月8日
第三部として茶柱句会と一体化 茶柱ツイッタ−句会(14回〜)の内容を拡充
茶柱ツイッタ−句会+茶柱句会同人欄を始めます
茶柱句会同人になるには
茶柱ツイッタ−句会で通算30句以上掲載し
代表同人(あきら)から同人推挙を受けて受諾する必要があります
(もちろん拒否して一般参加することもできます)
同人になれば 通常の3句のほかに 希望すれば
表題付き句作(掲載例 当季7句以上)を同人欄に掲載することができます
1回につき3句の参加 つまり10回参加で30句
あきらは今回で39句なので同人1号(代表同人)で同人欄に参考例を掲載
これに最も近いのは西条市の田所良雄さん(前回で30句達成)
掲載日に同人推挙のツイ−トをいたしますので
受諾いただけますようよろしくお願いします
次いで 加古郡のはつをさん(今回で27句)
横浜市の十巣さんも 着々と30句に接近されています
他の方も30句を一里塚(けっして高くないハ−ドルですが)として
同人を目指して下さい

茶柱句会同人欄(掲載例)
「桜守」 あきら(代表同人)
春昼の足湯の独り手風琴
囀りやグレ−スてふ名のレストラン
一匹が鼻腔に抜ける鰆かな
蘖の伸びて巌を株と知る
桜守健やかなれと希ふ
実生の気高き一樹山桜
単1の乾電池立つ春の翳


<字句補足説明>

順番に
春昼(しゅんちう)囀り(さへづり)鰆(さはら)
蘖(ひこばえ)桜守(さくらもり)山桜 春の翳(かげ)が春の季語
手風琴(てふうきん)はアコ−ディオンの和名
グレ−スは恩寵のこと 大阪のクリスチャンセンタ−のレストランの名
蘖は孫生(まごばえ)の意 草木の根株から出た芽
希ふ(こひねがふ) 切に願うこと
実生(みしやう)樹木がつぎ木によらず 種子から芽を出して成長すること

*
同人欄への投句はeメールで(同人推挙の折りにアドレスをお知らせします)
*
茶柱句会第三部「第14回茶柱ツイッタ−句会」のお知らせ
4月22日募集〜4月28日締め切り 5月8日掲載(予定)
兼題は特にありません 自由題(当季・初夏)でご参加下さい
1人3句まで(1ツイ−ト3句以内)

震災復旧等の影響で横町への掲載日程が
変わることもありますがご了承下さい

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