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井上あきら習作篇 その五十二 当季雑詠

東北地方太平洋沖地震の被災者の皆様
お見舞いいたします

「誓子忌」
三椏の花も釜茹にぎり飯


子午線の下のイカナゴ魚ん棚


遠星のあひ八光年誓子の忌


柳の芽ところ選ばずUSJ


出会ひには適度なあはひ朧月


女王の鬼道の証桃の種




<字句補足説明>
俳句という作品には作者の署名責任はあっても 説明責任は不要
あくまでも読む人の便宜のために 字句補足説明を掲載しています
【本稿の季語の説明についてはその多くを
インタ−ネット歳時記「季語と歳時記 5000語検索サイト」
http://kigosai.sub.jp/ に掲載された内容を参照しています
旧暦関係の説明には畏友・松村賢治編著「和のくらし・旧暦入門」
(洋泉社MOOK)にその多くをよっています
広辞苑によるものは 末尾に(広辞苑)と表示しています】
*
坦々と日は巡り弥生・三月もはや後半
と書きかけた3月11日東北・関東方面にM9.0という
未曾有の大地震・大津波が発生 東北地方は壊滅的状態
その影響で福島第一原子力発電所で重篤な災害が発生中
まだ終結はみていません(3月16日現在)
本稿の編集基地 東京も計画停電などで22日予定通り発行できるかどうか
横町自体 いつ再開できるか覚束ない中 とりあえず準備した原稿を送信
僕は16年前 阪神淡路大震災を大阪で体験し 
その復興に携わった経験があります が 
それをはるかに凌ぐ大災害 お見舞い申し上げます
被災者やその周辺の方々のご心痛はいかばかりかお察しします 

二十一日は春分(二十四節気) 春の彼岸の中日
二十四日は彼岸の明け(雑節)
二十五日は雑節の春社 「社」は生れた土地の守り神である産土神
豊作を祈りにお参りする
仏教行事と神道行事が入れ替わり立ち代りするのも日本
神仏のご加護をお願いし祈るばかり─

今回の主題は「誓子忌」(せいしき)
「ホトトギス」四S(誓子 秋桜子 青畝 素十)の一人といわれた俳人
のち独立 即物象徴による硬質な叙情世界を開拓(季語歳)
「天狼」(てんらう)主宰山口誓子(1901年〜1994年)の忌日 二十六日
私淑する俳人の忌日に供ふ

「三椏の花」(みつまたのはな)が春の季語
楮(かうぞ)と共に和紙の原料になる
日本各地に和紙の産地があるが
徳島県吉野川市山川町もそのひとつ
財)阿波和紙伝統産業会館は平成元年に開館
十年ほど前に三椏刈りを体験した
古代に麻 穀を植え 農業 織物 養蚕 製紙技術を伝播
させた忌部族(いんべぞく)の入植の言い伝えがある
地名にも痕跡があり 市になる前は麻植郡だった
朝早くから緩斜面の三椏畑に出て刈り
樹皮を剥しやすくするためにドラム缶で釜茹でにする
その間に昼ごはんのにぎり飯をほおばる

「イカナゴ」が春の季語
関東では小女子(こうなご)五 六センチの小魚
子午線(しごせん)東経135度は
明石市を通っている
明石市のキャッチフレ−ズのひとつが「子午線のまち」
「子」は北「午」は南の意
ある地点の天頂と天の北極と南極を通過する天球上の大円(広辞苑)
明石市立天文科学館の時計台が指す時刻は 日本の標準時(JMT)
40年ほど前に跨いだグリニッジ(Greenwich)経度0度の世界標準時(GMT)
ほどの感慨はないが イカナゴは格別
潮流の速い明石海峡の漁れたてが「魚の棚」(うおんたな)市場に並ぶ
生きたまま釘煮にすると旬の味

「誓子の忌」(せいしのき)が春の季語
三月二十六日
私淑するほどに遠き存在よという思いが募る
<遠星(ゑんせい)のあひ(間)八光年>は下記による
「天狼」(てんらう)は1948年(昭和23年)創刊の同人誌
誓子のほかに創刊同人は西東三鬼 橋本多佳子 榎本冬一郎ら
次いで 秋元不死男 平畑静塔 さらに右城暮石 横山白虹 沢木欣一
佐藤鬼房 鈴木六林男らが参画 壮観というほかない
誓子の選句欄「遠星集」の充実により 誓子主宰誌となった
(Yahoo!百科事典・鷹羽狩行記)
僕はその厳しさを仄聞するのみ 1993年(平成5年)廃刊
「天狼」はシリウス(sirius)の中国(韓国)語表記
太陽を除けば地上から見える最も明るい恒星 距離8.6光年(wikipedia)
誓子の句<夏草に機罐車の車輪来て止る>と出会う縁がなければ
僕が俳句に打ち込んでいたかどうか分らない

「柳の芽」(やなぎのめ)が春の季語  
柳の芽は日増しに成長するので 眺め甲斐がある 
身近に春を実感させてくれる
以前 東映の太秦撮影所の映画村の柳を詠んだ
<太秦のセットの柳芽吹きけり>
映画のセットは いわば虚構
しかし そこに植えられた柳は本物
春になったら芽吹くところが妙 その続編
USJ(ユニバ−サル・スタジオ・ジャパン)は
大阪の此花区の海沿いにあるアメリカの本家映画村

「朧月」(おぼろづき)が春の季語
春になって空気中を漂う浮遊物によって
月の輪郭がぼんやりした様子
縁 出会い 係わりは あまり遠くては起こりにくい
適度な距離にあってこそ生じる
朧月にはその近しさを感じる

「桃の種」(もものたね)が春の季語
かねてから注目してきた 三輪山(桜井市)の麓
三輪山にある大神神社(おほみわじんじゃ)ご祭神は大物主神(大国主命)
箸墓古墳の近傍にある纏向遺跡から数千個の桃の種が出土
古代 桃は不老長寿の妙薬とされた
鬼道(きだう)は中国神仙思想に基づく呪術
女王・卑弥呼は鬼道で倭国の大乱を治めた(魏志倭人伝)
考古学的にかなり核心に近づいた証拠の出現
この桃は 現在のものより小さな原種のヤマモモ 
これも近くに自生しているのが確認された模様
(350句目)

<被災お見舞い 十句>
「滝桜」 あきら

みちのくに春の狼藉大津波

生きてゐる瓦礫の下の春の翳

メメントモリこの三月の大津波

太平洋の盥を揺り野蒜摘む

土筆摘む紅き船腹横たはり

津波引き瓦礫に春の雪繞く

常若と無常の春や大津波

春の乱紅き船腹刺さる翼

既視感は太古の記憶蜃気楼

しばし耐ふやがて三春の滝桜


<お知らせ>
一億人の俳句という向きもありますが 話半分 五千万人の俳句
俳句は日本語の国民的文芸の一形式 <読めれば詠める─俳句を遊ぼ─>
2010年(平成22年)10月から
twitter上に五千万人の「─俳句を遊ぼ─茶柱ツイッタ−句会」を開始
http://twitter.com/haijin575 から投句できます
@haijin575へのダイレクトメッセ−ジからの参加でも構いません

ハガキに句を書いて投句する方法は いまも全国的な俳句結社で実践中
もとはといえば 明治時代に新しくできた郵便制度を一早く取り入れた
正岡子規のアイデア「郵便俳句」
その進取の気風に倣い ツイッタ−時代の全国句会「茶柱ツイッタ−句会」
ささやかな参加人数ながら 愛媛県 兵庫県 大阪府 愛知県 神奈川県 
東京都など全国からご参加いただいて「11回目」累計百句超
誰でも 何時でも 何処からでも 気軽に参加できる句会です
参加費用は無料です
俳句の優劣を競うコンク−ルの場ではありませんので
審査員も選者もいません 投句されたまま掲載されます
順位をつけたり 特別な賞を授与することもありません(添削もしません)
俳句は生活に「張合い」をもたらしてくれます
もっと大袈裟にいえば「生き甲斐」にすらなり得ます
(俳句の基本ル−ルだけ守り)上手 下手はさておき
俳句を日常生活のレベルで詠んだり・読んだりして─俳句を遊ぼ─
読む(鑑賞)だけでも立派な参加者 ツイッタ−でご感想をお知らせ下さい
今年から 読み手の感想(鑑賞文)欄を設けます
ル−ルは運営しながら随時定めてゆきますが
ル−ルがあるから 皆が共通に楽しめる(遊べる)
楽しむために 俳句といえる基本的ル−ルとして ただ一点

<五七五 十七音の中に(主たる)季語を一つ入れること>と定めます

ツイッタ−に不慣れな家族 友人 知人の依頼による代筆ならぬ
「代ツイッタ−」は(代ツ)と末尾に書き添えていただければ可とします

季語の判定については
インタ−ネット歳時記の
「季語と歳時記 5000語検索サイト」掲載の解釈を基本とします
http://kigosai.sub.jp/

「茶柱ツイッタ−句会」参加者で ご希望があれば その力量に応じて
「個人・茶柱ツイッタ−句作展」(不定期)を開催することも検討中 
主宰にお気軽にご相談下さいませ

将来 投句作品の全句集を印刷冊子化あるいは
電子書籍化することもあり得ますので作品の著作権は
主催者に帰属することをご承諾いただきます
  <累計句数300句くらい>で一旦具体化してみたいと考えています  以上


<鑑賞(読者の欄)>
(加古川 初男)(2011.3.13.)
えらいことになりましたですね。ここ3年の間に廻った場所が沢山でてきます。
胸を痛めております。私は阪神淡路の震災で、焼け野原や山手の団地等
ガスの復旧隊で苦労しましたので、尚更です。お見舞いいたします。
<白木蓮>の句
同じ木蓮でも紫と白ではかなり趣が異なってきます。
ご近所に白木蓮が咲きますが、晴天のときも雨の下でも、
私が詩情をより感じるのは白木蓮です。
この句の通り、葉に先立って枝先に直立して、上向きに開く花に潔さをみます。
花は南側から同じ方向を向いて膨らむといわれます。
蒼穹のもと、その様子にシンフォニック・ポエムさえ感じます。
<啓蟄や>の句、世界の時流をタイムリ−に詠んだ佳句。
民の民主主義に向けた蜂起を啓蟄に譬えるのでしょうか。
<彼岸会>の句、夕陽丘が、昔は陸海の境目。この丘に波が打ち寄せていた。
芭蕉が<荒海や佐渡によこたふ天河>の想を練ったのは
越後の出雲崎の辺りですが、そこは佐渡の金の荷揚げの地、
出雲崎の夕焼の美しさも夕陽丘のそれと比べて甲乙つけ難い。
その彼方に西方浄土があるという。
丘の崖に並ぶ寺院へお参りの線香の香りが、さらに浄土へ誘うのだろうか。


─俳句を遊ぼ─
「第11回茶柱ツイッタ−句会参加作一覧表」(着信順 投句のまま)
3月8日-3月15日締め切り 3月22日掲載(予定)
一人三句まで(1ツイ−ト3句以内)
兼題なし 自由題(当季)


卒園すジャングルジムの大帝も(大阪市 あきら)

春一番要介護二をなぎ倒す(大阪市 あきら)

三月のタイムラインや善意満つ(大阪市 あきら)

あたたかしホルンを奏で旅立ちぬ(神奈川 みゆき)

啓蟄やカラスが屋根で号令す(神奈川 みゆき)

J開幕指揮官春の渦に立つ(神奈川 みゆき)

春の空電線烏翁かな(西条市 田所良雄)

大掃除季語と感じる異動かな(西条市 田所良雄)

列島の空白春の四国かな(西条市 田所良雄)

さより釣る年金族が群れなして(加古郡 はつを)(代ツ)

浅蜊汁に鯨とみずなこれでよし(加古郡 はつを)(代ツ)

障子ごし紅のほのかに梅明り(加古郡 はつを)(代ツ)

新入生笑顔満点桜の木(一宮市 俳句(ry )

<総評>
─俳句を遊ぼ─「茶柱ツイッタ−句会」主宰あきら
今回の参加者は5名(51)参加句数13句(140)でした( )内の数字は累計
神奈川のみゆきさん震災にめげず<J開幕>で新境地
フロンタ−レ 指揮官は相馬直樹監督 第一節勝利
「春の渦」悦びの光りの粒子のひとつに作者もいる臨場感
季語のあっせんにてこずられたようだが 季語が生きた秀句
 西条市の田所良雄さん<列島の空白>はなにがあっても超然
さすが地元の子規の「平気」を地でゆく したたかな「俳」の心
 加古郡のはつをさんは<さより釣る>を年金族の釣人の群れと軽妙に洒落た
さよりは? 針嘴魚 竹魚 細魚と漢字があてられ細長い春の魚
春に産卵のため沿岸の藻場に群れる
それをめがけて釣人も群れる按配 ここにも「俳」の心がある
一宮市の俳句(ryさん一句の参加ながら連続参加継続中 これも「俳」の精神

俳句はもちろん一句となって 世に現れる 
その一句が大事なことはいうまでもない が 
もっと大事にしなければならないことがある
何者にも阿ることのない自立した自由な精神から発する「俳」の生き様
この「俳」漢字源によれば<戯れ ざれごと 
道化役者のようにおもしろい芸を見せる人>俳優なども同類
いつの頃からか 中途半端に賢い人の手慰みになり 俳句がちんまりしてきた
それも浅くてつまらない この頃合が難しい 
龍太先生いわく「自得」するしかない 自得に到る道が俳句の修行

東北地方太平洋沖地震の余燼覚めやらぬ中 俳人の果敢な行動があった
鴎座句会代表 松田ひろむさんと遠山陽子さんの楽天ブログ3月11日号
俳人は俳句を以って行動すべし と教えられた
<俳句は老後の暇つぶし>とするのも悪くはないが それだけでは勿体ない 
大いなる俳句の可能性を信じたい



─俳句を遊ぼ─
「第12回茶柱ツイッタ−句会参加作一覧」(着信順 投句のまま)
3月22日募集-3月28日締め切り 4月8日掲載
一人三句まで(1ツイ−ト3句以内)
兼題なし 自由題(当季)


透析や電気仕掛の世の朧(大阪市 あきら)

原発の瓦礫や春の雪繞き(大阪市 あきら)

野蒜摘む瓦礫除く手の希ふ(大阪市 あきら)

なにもかも覆ってしまふ春の雪(加古郡 はつを)(代ツ)

地震あとの仮設住宅つばくらめ(加古郡 はつを)(代ツ)

人はみな希望を抱き薯植うる(加古郡 はつを)(代ツ)

合掌に見えて白蓮つぼみかな(横浜市 十巣)

被災地のオセロ囲む子水温む(神奈川 みゆき)

春嵐壊れた巣には何棲まう(神奈川 みゆき)

寒さなど微塵に消えて春来たり(一宮市 俳句(ry )

ぼっくりと四月を告げる桜の木(一宮市 俳句(ry )

春の空見上げて降ろす半旗かな(西条市 田所良雄)

臍の穴雲母のごとき春の垢(西条市 田所良雄)

もう二杯永らへむため春の水(西条市 田所良雄)


<総評> 
─俳句を遊ぼ─「茶柱ツイッタ−句会」主宰  あきら
今回の参加者は5名(56)参加句数13句(153)でした( )内の数字は累計
別に示し合わせたわけではないが
期せずして大震災に関連した句が寄せられた
加古郡のはつをさんは 被災地や被災者を慮りながら
<人はみな>の句で 大地に立ち返り 生活のリアリティを提示し
薯(いも)を植えて日常に戻られた
横浜市の十巣さん<合掌に>ご自身も震災にめげず清らかな鎮魂の一句
けっして声高にならずとも というよりそれ故 心に響くというお手本
一句のみの参加ながら いや たった一句だからこそ際立っているともいえる
白蓮(はくれん)は白木蓮のこと ちょうど今の季題
季語と鎮魂の句意とが見事に一致した秀句
神奈川のみゆきさんも震災にくじけず<春嵐>の健闘の一句 
「壊れた家」なら人間のことだけだが
作者は「壊れた巣」として生きとし生けるものみな(一切衆生)
に慈しみの心を寄せて一層愛惜の詩情が生れた
この着想 他の震災句ではみられなかった秀句
連続参加継続中の一宮市の俳句(ryさん 広義の意味での鎮魂歌 
西条市の田所良雄さん<春の空見上げて降ろす半旗かな>
大震災の10日後「春分の日」の旗日だろうか 旗ざおの先まで一旦掲げて
万国共通の正式マナ−で半旗の位置に降ろした律儀な作者の弔意
<半旗かな>がシンボリックな鎮魂歌 
日本では 半旗はいつからいつまでという明確なル−ルはない が
そろそろ降ろして心にしまい 前に進みたい時期ではある


「第十三回茶柱ツイッタ−句会」のお知らせ
4月8日募集-4月15日締め切り 4月22日掲載(予定)
兼題は特にありません 自由題(当季・春)でご参加下さい
1人3句まで(1ツイ−ト3句以内)
震災復旧等の影響で横町への掲載日程が変ることもありますがご了承下さい


<追記>
東日本大震災に関連して 詩歌の分野でいくつかの動きがありました
僕が知りえた範囲で掲載します
(NPO)季語と歳時記の会(季語歳)では
3月13日にいち早くブログを立ち上げ大震災の俳句 短歌を!
と題して自由参加で作品を募集した
同会代表理事で俳人の長谷川櫂さんが次のようなメッセ−ジを発した
<津波、地震、原発事故と天変地異に加え、人災がつづくこの事態を前にして
「俳句で何ができるのか」「短歌で何の役に立つのか」と
無力感を感じている人も多いと思います。
しかしながら古来、日本人はかかる事態にこそ詩歌の力を信じ、
詩歌をよみ、心の糧としてきた。
もし、ここで無力感に負けて詩歌を放棄する人がいれば、
それは詩歌が無力なのではなく、
その人がこれまでよんできた詩歌が無力であるということです。
目の前にたちはだかる困難によって一人一人の詩歌の力が試されています。
震災の有無、上手下手は問いません。力作をお寄せ下さい。>
僕も短歌三首と俳句を四句投稿した 
すなはち
3.19. メメントモリ大本営は不都合な真実隠し人を死なしむ
3.25. プライバシ−慮れば避難所にダンボ−ルでも欲しき衝立
3.29. 福島第1原子力発電所紛ふことなき国のダイナモ
3.19. しばし耐ふやがて三春の滝桜
3.21. 野蒜摘む瓦礫除く手の希ふ
3.25. ダンボ−ルの腰屏風や人心地
3.26. 原発の瓦礫や春の雪繞き

一番速く即応されたのは 鴎座句会代表の松田ひろむさん
楽天ブログ3月11日号 そのコメントを以下に抜粋
<2011年3月11日14時46分ごろ、三陸沖を震源に最大M8.8の地震発生。
津波や火災で多数の死傷者。東北地方太平洋沖地震と名がついたが、
これでは長すぎる。新聞などでは「東北沖地震」とあった
(中略)私には中学2年生の時の南海大地震による家屋倒壊と
その後の津波の体験がある。>
地震(なゐ)津波かつさめざめと春の雪(松田ひろむ)
春の地震大きな鱗こぼれをり(遠山陽子)

僕は3月22日掲載予定(今回の掲載となったが)で茶柱句会として十句を発表

次いで被災者でもある詩人の和合亮一さんがツイッタ−上に
<文学は今の状況に無力なのか>と問うて「詩の礫」を展開 
多くのフォロ−ワ−の関心を呼んでいる 僕もそのフォロ−ワ−の一人
反応速度の速さにつくずくインタ−ネット時代を実感

日経新聞文化面(2011.4.2.)は 詩人や作家の震災との係わり事例を網羅
詩人の佐々木幹郎さんの朗読イベント「ことばのポトラック」
ツイッタ−でもお馴染みの歌人 東直子さんは短歌
<胸に咲く花も夢に咲く花もしずまりたまえ春のこの地に>を発表
詩人の平田俊子さんは<ゆれるな>と題する詩
郡山出身の作家の古川日出男さんは東北地方を舞台とする
長編小説「聖家族」の一節を朗読 
それとは別に美術家の近藤恵介さんと
「絵東方恐怖譚」と題したコラボレ−ションとそれぞれに多彩な活動


***予告***
茶柱句会第二部井上あきら習作篇はしばらく休戴とし
茶柱句会第三部としてインタ−ネット俳句塾(仮称)として
五月ごろから新連載する予定 
皆様との双方向の交流機会を増やして参る所存です

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井上 明関連サイトリンク
暮らし方研究会
http://www.kurashikata.gr.jp

第60回
茶柱ツイッタ−句会

第59回
茶柱ツイッタ−句会

第58回
茶柱ツイッタ−句会

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