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第1回 はじめに
「茶柱句会」といってもなにも俳句だけをしようというのではありません
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俳句(五七五音数律の超短詩)や川柳が未分化だった頃の江戸時代の「俳諧連歌」
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「前句(七七音数律)付け興行」のエスプリとウィットの利いた付け句(五七五音数律)の点数を競ってさらに「柳多留」という選句集に掲載された「古川柳」
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短歌(五七五七七音数律の定型詩)のパロディ形式で社会風刺や皮肉 滑稽を盛り込んだ「狂歌」
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落語の大喜利でお馴染みの「なぞかけ」
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江戸時代の音曲として盛んだった「都々逸」(七七七五音数律が基本 五七七七五音数律もある)
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そこから派生したとされる「新内」「小唄」「端唄」「長唄」 「清元」などにみられる男女の情愛の機微を主とした小粋な歌詞など
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室町時代の歌謡集「閑吟集」
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平安時代の「梁塵秘抄」
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さらに遡って短歌のル−ツといわれる万葉集の時代の「長歌」(五音句と七音句を三回以上繰り返し最終を五七五音数律で締める)やその「反歌」(五七五七七音数律の短歌)
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そのまたル−ツとされる「古代の歌謡」など
に触れながら鑑賞をしたり実作をしたりしていきたいと思っています 日本語の詩歌の基本にある七五調あるいは五七調の自然な感覚を日本語の言霊として再確認していくのも一興かと。。。
戦前の「唱歌」や先般惜しまれて他界した阿久 悠の大ヒット歌謡曲の歌詞にも連綿と受け繋がれているのに感動すら覚えます
なお 本文の用語の解説や例句 参考例についてはネット上の辞典wikipedia(ウィキペディア)に多くを依拠しています
興味のある方には参照されることをお奨めします
第1回ということで 全体像を説明する目次のような内容になりましたが 次回からは具体的に鑑賞と実作を実践していくつもりです
<出展>
本稿における参考事例・内容解説などについては、特段の説明がない限り、
その多くをフリ−百科辞典「ウィキペディア(wikipedia)」によっています。
ここにその出展を明記させていただきます。
【ここからは付録】
「徘徊師 あきら」の説明
俳諧の時代は松尾芭蕉も与謝蕪村も俳諧師
超大物は特に宗匠と呼ばれていたようです
「俳句」という名称は明治時代に正岡子規によって文芸の近代化がなされた時に子規によって命名されたもの
作家の呼称も近代になって詩は詩人 短歌は歌人 俳句は俳人 では川柳は柳人?
というわけではありません
ちなみに川柳界のマドンナ「やすみりえ」はオフィス北野所属で「川柳作家」
元マドンナで2007年に他界された大御所故・時実新子氏も川柳作家と称しておられた。
ちょっと畏まり過ぎていやしまいか?
師なくキャリアなく一匹狼ならぬ一匹泥鰌の僕は
しかたなく俳諧の原点に戻って「俳諧」をもじって「徘徊師 あきら」と称したような次第
井上 明関連サイトリンク
暮らし方研究会
http://www.kurashikata.gr.jp
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