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11 泣いていいのよ
今頃みんなはあなたに
「元気を出して」
「がんばって」
「あなたならできるのよ」
と勇気を与える言葉をたくさんかけていると思う。
そうね、きっとあなたなら今を乗り越えられると私も思う。
でもね、
いつも悲しみいっぱいの目をして笑っているあなたを見ると
私の胸まであなたの悲しみが痛々しく押し寄せてくるの。
「大丈夫だよ」と言っているあなたの声の奥には
「大丈夫じゃない」という悲鳴が隠れているような気がするの。
無理しなくていいのに、泣いていいのに、弱気を吐いていいのにと
心の中で何度も言っていながら
あなたに直接声をかけられない私もバカだよね。
笑おうとそんなにがんばらなくていいんだよ。
泣いていいのよ。
今まで十分我慢していたんだから
たまには思いっきり泣いていいのよ。
隠れているあなたの悲しみをたまには外に出してあげてね。
淋しいと言っていいのよ。
だって淋しいんだもの。
悲しいと言っていいのよ。
仕方ないじゃない? 悲しいんだもの。
泣いてもあなたは私の友達だよ。
だからたまには弱い姿も見せてね。
私ってあまり頼りのないかもしれないけど、
あなたと一緒に泣いてあげることは出来るから。
思いっきり泣いて、そしてゆっくり笑おうね。 |
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