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09 同じ場所で、同じ目線で・・
何年ぶりかしらあなたに会ったのは。
まるで昨日会った友達のように、街を歩き、話をしたよね。
天気がいいから海にでも行こうか・・
コンビニに行ってジュースでも買ってくると言っているように家を出て、
一緒に海に行ったよね。
どこまでも続くような海、その海を包み込むように広がる空、
そして、風・・
いくつかの言葉を交わし、いくつかの沈黙を交わしたよね。
同じ場所で、同じ目線で・・
もしかしたら私たちって遠く離れた場所でも
同じ目線で通りすぎる時を見ていたかもしれない。
今まで何をしたの?
どんな人にあったの?
どんな恋をし、どんな別れをしたの?
二人が離れて過ごした時間が沈黙の中に流れていく。
私たちってまたいつ会えるかな。
何ヵ月後に会えるかな?
また何年後?
でも、会えない時間を同じ目線で過ごすんだろうね。
きっと・・・
そっと口にしてみるあなたの名前が
あの日の風のように心地いい。 |
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