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02 お弁当の中の手紙


生まれて今まで何通の手紙を書き、何通の手紙をもらったのかしら。
その中で忘れられない手紙はいくつあるかしら。

就学旅行の日

何日前からワクワクして眠れなかった私の気分はピークに達して、
キョンジュ(慶州)までの列車の中では大声で騒いでいました。
石が転がっていくのを見るだけでもゲラゲラと笑ってしまう年頃ですから、
誰かが何かを言うだけで笑いは止まらなくて、
みんなおなかを抱えて笑っていました。
どんな話をしたかは何一つ記憶に残ってないんです。
ただ列車の中で笑っていた風景だけが
うっすらと記憶に残っているだけです。

ゆれる列車、友達の笑顔、窓の外に流れる風景・・・
たしか、椅子は赤だったようなきがする、いや、もしかして、青?
騒ぐなと叱る先生の声も聞こえたかも。
で、何を食べていたっけ?
そうだ、お弁当!!
遠足恒例の海苔巻きのお弁当!!
そして、お手紙

「ていちゃんにとっては初めての列車の旅行だよね。楽しんできてね。」

白い紙に書かれた母の文字。
大した内容でもないのになぜか涙が出てしまいました。
なんで泣いたのかは覚えてないんです。
ただ、今も、その手紙を思うと心の中に何か熱いものが
ぎゅっといっぱいになる感じです。

たった二行の言葉が
母の愛を運んでくれたんですかね。

22
335日ぶりの手紙

21
午前1時43分

20
今の気分?

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