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「未熟とは「未(いま)だ熟さぬものの、やがて確かに熟するもの」のことをいう。いつまでも熟することのないものは「不熟」といい、結局は、熟することなくいのち果てるもののことだ。つまり「未熟」と「不熟」は対極(正反対)に位置するものである。というわけで「未熟なる若い衆」とは「有望な可能性に充ちた若者」の意味である。

第19回
「イメージしりとり雑語」コレクション
(本庄慧一郎2013年版)

♪年の初めの「擬態」とて〜

 おなじみの正月の歌は ♪年の初めのためしとて 終わりなき世のめでたさを〜でした。
 本庄慧一郎の替え歌は、♪年の初めの「擬態」とて、終わりなき世の狂いよう〜です。
 「愛国」という名の「擬態」でヌケヌケとまかり通る「暴走老人」どもの跳りょうが目に余る年末でした。

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 「擬態――自然も嘘をつく」というオモシロイ資料本があります。(平凡社刊1993年 W・ヴィックラー著 羽田節子訳)ハエ・ゴミムシから蝶やカマキリの昆虫類、そして鳥・動物から魚類などなど、「擬態――だましのオンパレード」です。

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 しかし、最近、わが国に大繁殖している「オレオレ詐欺」とか「税金が戻ってきます」式の「振り込め詐欺」とか、手の込んだ新式の「ネット・バンキング詐欺」などのデータはとにかくユニークです。でも、平成という時代に踊る政治屋たちは残念ながら紹介されていません。

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 擬態――といえば、アベとやらの男がいう景気対策もマユツバものなら、ノダという男の「乾坤一擲」も内容ゼロ。そして、「防災」の名をかぶした「公共事業」という名目の予算ばらまき」のウソツキ現象が堂々とまかり通っているのです。
【かつての自民党政権は道路や空港を各地につくり、『土建国家』と言われた。公共事業による景気対策を大盤振る舞いした結果、今では国の財政は約7000兆円という借金の山だ。公共事業(に名をすり替えた――筆者注)を進める体質は今も変わらない】(2012年12月2日付 朝日新聞より)

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 しかもだ!この大型公共事業には建設会社からの疑問の声も強いということです。
 【どうせ工事をとるのは大手ゼネコン。下請けになっても利益は少ない】(同紙)
 さらにこの記事には【民主党政権になって凍結再検討するとした83ダムのうち検証が終わった42ダムで中止したのは15ダムしかない。政権交代時の公約だった八ツ場ダム(群馬県)の建設中止は撤回してしまった。】とありました。 公金(税金)のたれ流しムダ違いは、むしろ加速しているのダ。

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 笹子トンネルの事故をきっかけに既存トンネルの再検討が叫ばれています。
 同時に、それ以上に既存原発の「経年劣化」を問題視しなくてはならないはず。
 しかも、火山噴火や(原発の直下にもある)地震源の存在など、一刻も放置できない緊急課題が山積している。「全国火山マップ/特集記事」(2012年12月2日付 朝日新聞)と「全国原発所在地」のデータとをしっかり照合して検討して下さい。
 「フクシマ」という惨状を体験した私たちが、「大したことじゃない」(イシハラ氏)と言い放った者をふくめて「原発再稼動」など、もってのほかと言い続けましょう。

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 「M10巨大地震起こりうる」「揺れ1時間 津波到達後も『想定外』反省踏まえ推計」(2012年11月22日付 朝日新聞)の見出しには「東日本大震災を起こしたマグニチュード9の地震の30倍のエネルギーを出すM10の巨大地震も起こりうる。こんな推定を、東北大の松澤暢(とおる)教授が21日の地震予知連絡会で報告した――という記事を皆さんは無視するのですか。

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 各重要分野での責任者の常套句に「想定外」がある。
 あらゆる事故・災禍・悲劇は、すべて「想定外」によって起きる。
 人知を尽くして「想定外」を制覇するために努力するより術はないのです。
 「想定外」と「辞任」をシレッと口にする者がいまウヨウヨしてるゼ!

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 擬態社会――としか言いようのない現在の日本。
 騙す/引っかける/掠めとる/嵌める/謀る/担ぐ/誑かす/詐欺/詐術/化かす/ペテン/インチキ/嘘八百……etc。

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 「経年劣化」した「暴騒老人」のワルハシャギに従いてゆくな。  (グリム童話「ハーメルンの笛吹き男」に従っていった幼い子どもたちの運命を思い出したりして)

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足腰を鍛える・脳をキタエル/1万歩ウォークのスナップ集


(1)石神井公園/ボート池の「船」あそび



(2)上高田/功運寺・林芙美子の墓所



(3)上高田/けんらんたる紅葉!



(4)「関のぼろ市」アンティークの店



HP→http://www.mochi-well.com/
ブログ「本庄慧一郎のウィークリーエッセイ/社会&芸能つれづれ愚差」
週1回の更新でこの2013年1月で通算410回になります。
たまには遊びに来て下さい。

第25回
「それにしても……」
メモランダム

第24回
いまどき、手放しで
ヨロコベルことなどある?

第23回
作家・錯覚・三角・四角

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