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「未熟とは「未(いま)だ熟さぬものの、やがて確かに熟するもの」のことをいう。いつまでも熟することのないものは「不熟」といい、結局は、熟することなくいのち果てるもののことだ。つまり「未熟」と「不熟」は対極(正反対)に位置するものである。というわけで「未熟なる若い衆」とは「有望な可能性に充ちた若者」の意味である。

第18回
炎暑・酷暑の盛夏の物書き業(本庄慧一郎の近況報告)

 原則的には、書斎のエアコンは使用しない。(来客時は例外)
 デスクから離して置いた扇風機だけで執筆する。
 特に節電を言われなくとも「浪費」を生活に持ち込まないのダ。

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 届け用紙などの「職業欄」にはたいてい「文筆業」と記入する。
 必要に応じては「作家・脚本家」と書く場合もある。
 ラジオ・テレビの構成台本の作家業と、テレビドラマなどの脚本も書いた。
 そして、評論めいたモノや五・七・五をフィーチャーしたモノ。そして社会・芸能を素材にしたモノなど約50冊ほどの本。加えて文庫書き下ろし時代小説なるモノもざっと50冊になるか。
 その間、平行して、広告の仕事(企画・コピー・制作)もガンガンやった。 
 それなりに実績(応募段階では本人感知せず――広告代理店やクライアントを喜ばせる国の内外の賞も150作品ほどで受賞した)をあげた。



 文庫時代小説は1冊が400字詰め原稿用紙300枚〜350枚でかなりの労力を強いられる。
 当然、テーマの関連資料しらべなど手間ひまかかる。
 やはり、気力勝負に加えて体力勝負にもなる。

***

 前回でも書かして頂いたが、この1〜2年、従来のフィールドの仕事にうまくのれず、舞台のホンを書きたいとことさらに強く思うようになった。
 2012年9月21日〜23日公演の『炎と愛のフィナーレ ――あるレビュー劇場の1945』を皮切りに、すでに何案かの企画をたてた。



 「炎と愛の――」に続いて「夢違(ゆめたがい)の暦/おめでたい誕生日のさようなら」(仮題)に取りかかった。
 それで、主人公の男の過去――第2次世界大戦中のあれこれをしらべた。
 この猛暑・酷暑の夏の間、冷房に頼らずに、ひたすら「あの戦争とある男の人生」にこだわって資料をあさった。
 そのリストを転載させて頂く。

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「昭和史」 半藤利一/平凡社
「日本平和論大系・異説学徒出陣 怯兵記」日本図書センター
「戦禍の語り部・残された者の手記」時事通信社
「現代民話考U軍隊」松谷みよ子/立風書房
「きけわだつみのこえ T・U」日本戦没学生記念会編/岩波書店
「ああ祖国よ恋人よ・上原良司」上原良司・中島博昭編/信濃毎日新聞社「玉砕!グアム・サイパン」堀川潭/学研
「サイパン島作戦・玉砕せる鎮魂に捧げるドキュメント」東宣出版
「一銭五厘たちの横丁」児玉隆也/晶文社
「日本兵」霜多正次/東邦出版社
「ドキュメント昭和五十年史」川口浩編/汐文社
「海軍特別攻撃隊の遺書」真継不二夫編/ベストセラーズ
「日本軍隊用語集」寺田近雄/立風書房
「自宅で死にたい」川人明/祥伝社
「私の葬送行進曲」竹中直人他/扶桑社
「召集令状」小松左京/角川文庫

購入予定の本「太平洋戦争・最後の証言/陸軍玉砕篇」門田隆将/小学館



エラソーに書いたつもりはありません。念のため。
日本そば屋がそばの材料のことを語る。寿司屋がネタのシャリや魚のことをしゃべる……みたいなコトです。
つまりは、オリンピック出場なんて大それた目的がなくてもシコシコ・セコセコとやっているというワケでして。ヘイ。

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 いまからでも遅くない!
 畏友 井上ひさし氏の「百分の八」……ほどのことでもやれればと、爽秋の季節をスタートした次第です。ハイ。



 この秋の本庄慧一郎のスローガン。
 「ウソつくな・立ちどまるな・ふやけるな」
(政党の代表者選挙のカオぶれと、原発問題と東電の言動など、ウソばっかり!)


HP→http://www.mochi-well.com/
「社会&芸能つれづれ愚差」
どうぞごらんのほどを。

第25回
「それにしても……」
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第24回
いまどき、手放しで
ヨロコベルことなどある?

第23回
作家・錯覚・三角・四角

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