「未熟とは「未（いま）だ熟さぬものの、やがて確かに熟するもの」のことをいう。いつまでも熟することのないものは「不熟」といい、結局は、熟することなくいのち果てるもののことだ。つまり「未熟」と「不熟」は対極（正反対）に位置するものである。というわけで「未熟なる若い衆」とは「有望な可能性に充ちた若者」の意味である。

第13回　酷暑猛暑とやらの盛夏2010年8月のリポート

ふとおのれの道を振り返る
　たとえば―モノを書いて、それ相応の稿料をもらう商売に就いてから、ざっと50年と3、4年が過ぎました。
　民放ラジオやテレビの開局当時からの放送作家業が第一期。
そして、昭和40（1965）年代当初からの広告業（約3年ほどの広告代理店勤務を経て）では、プランナー・ディレクター＆コピーライター業で積極参入。
　放送作家業と平行して実によく働きました。
　でも、諸般の事情もあって、1998年頃にさっさと作家（小説）業にこれまた方向転換しました。
　その後、客観的には、出版界にも不振の気配が漸増してたようですが、さいわい「文庫書き下ろし時代小説」分野は比較的に安定していて、この12年で50冊余を出してきて、それと平行してのハウツウものやＣＭカンケイものなど30冊ほどを上梓しました。
　また、2009年1月には集英社新書刊「幻のＢ級！大都映画がゆく」や2010年6月、東京新聞出版部刊「新宿今昔ものがたり／文化と芸能の三百年」のノンフィクションものも出版しました。
　念願の舞台脚本「大都映画撮影所物語」（テアトル・エコー／2006年11月22日〜12月6日公演）も具体化しています。

いま出版界大揺れの「電子書籍」登場
　かつて、どっぷりと浸かっていたテレビのTVCM業界は、いまや遠いモノになりました。日々、その〔現況〕を見聞きしますが、その質や内容にはただ首をかしげ、顔をしかめています。
　そして、そのかみ、放送といえばNHKオンリーの時代に、いわゆるラジオ・テレビに民放が登場した時の状況を想起させるような〔電子書籍〕の登場を、いま小生は小説作家のハシクレとして、興味津々で展望しているのです。
　現在、すでにケイタイでの音楽配信というメディア大変革の大波に揺さぶられて、たとえば若者のメッカである渋谷の「HMV渋谷」が閉店するというニュースに象徴されるような事象が顕在化していますね。
　自分の現在の仕事に引きつけて考えると、やはり電子書籍―iPadやキンドルの登場に無関心ではいられません。
　すでに、出版業・印刷業・取次業・書籍小売業、その関連企業が対応に大わらわです。
　関係者の見解によると、小生のような〔作家業〕への影響としては、むしろ従来の条件より好転するのではといわれるのですが、さてさて、です。

無趣味男の執拗なこだわり
　マスコミ・芸能・広告業界に長いこと関わってきたものの、ゴルフやマージャンやギャンブル等のおつきあいとしての遊び事に一切疎遠でした。
となると、勢い、やること成すことが仕事がらみになる―というイヤミな男（？）でありました。
　いや、それはともかく、この2010年8月は「ケータイ・ドラマチック・リーディンング」といった小生企画のコンテンツの配信が具体化されました。
　いわば、「音の劇画」といったエンターテインメント企画です。
　物語の内容は「江戸時代―江戸随一の繁華の地・日本橋魚河岸。そこには、幕府権力と役人たちの横暴、そして、悪徳商人。さらに暴力で専横に振舞う武家や商人の不良子弟がのさばり返っていた。
　その日本橋魚河岸で、捨て子だった捨（SUTE）と野良犬だった犬ののらが、果敢にもその〔無法・不法・不正・悪徳・非道〕に立ち向かってゆく―」といったおハナシです。
　まだ、出版社に原稿を渡していなかったオリジナル時代小説「小童夜叉・捨（こわっぱやしゃ・すて）」420枚をみずから、その第1部／4章40話に脚色、語りに音楽や効果音を活用した、「ケイタイ仕様」のエンターテインメントです。
　このきっかけを大切に、自主制作音楽CD「平和を願う歌組曲／鳥になれたらいいね」をベースにしたケイタイコンテンツとして再構成する作業に着手しました。
　さらに、懐かしの蒸気機関車の音響や音楽・語りなどで構成する「旅とＳＬ―センチメンタル・ジャーニー」（仮題）など、積極的な企画もあれこれ準備しています。

センス抜群のクルーたちと―
　とにかく、気の合う仕事のクルーたちの協力を得て、楽しく〔表現の仕事〕をやっていきたいと意欲しています。
　新しいモノが登場した時には、その〔功罪〕について姦しい議論が起こります、当然のことです。
　なんにしてもiPadやキンドルなどの新情報端末機器とも、賢く、おもしろくつきあってきたいと思う、〔仕事熱中症〕の2010年8月です。


●ケイタイ・ドラマチック・リーディングの配信情報です。



「小童夜叉・捨　第1章全20話」（全4章のうちの第一弾です）
アーティスト名：本庄慧一郎
アルバム名：小童夜叉・捨　第１章

楽曲名：
　おらの名は捨だ（上）
　おらの名は捨だ（下）
　捨のねぐら（上）
　捨のねぐら（下）
　魚河岸のごろつきたち（上）
　魚河岸のごろつきたち（下）
　サル六助と犬ののら（上）
　サル六助と犬ののら（下）
　炎魔組の京之介（上）
　炎魔組の京之介（下）

《パソコン配信サイト》
各サイト無料試聴ができます。
morawin↓
http://morawin.jp/package/60000014/10203800/

mora↓
http://mora.jp/package/80328107/10203800/

MUSICO↓
http://musico.jp/contents/contents_index.aspx?id=t10GD9

《携帯配信サイト》（docomo、au、SoftBankの3キャリア対応）

レコチョク↓
http://recochoku.jp/

アーティスト名：本庄慧一郎で検索していただくと、PCから携帯へメール送信できます。


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レコチョクでは、
2010年8月18日〜25日の1週間〔イチオシ着信ボイスフル〕としてピックアップされました。

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http://mero.jp/singer-detail_15018.html

本庄慧一郎アーティストページをPCより携帯へメール送信できます。
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「週変わりエッセイ・ニッポンの芸能人」
http://www.mochi-well.com
どうぞごらんのほどを。