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「大分の仏像に会いに行ってきた」

 大分県の雑誌の「CONKA(コンカ)」の仕事で大分の仏像を見に行ってきた。
 国東(くにさき)半島や臼杵石仏などの磨崖仏(まがいぶつ)などをたくさんみてきた。磨崖仏とは、自然の岩壁に彫刻された仏像のこと。臼杵石仏は、磨崖仏で初めて国宝にしてされた。臼杵石仏はたくさん数があり、とても立派だった。


臼杵石仏

 瀬戸内海に面している国東半島は、奈良や京都の文化に宇佐八幡文化や大陸文化や天台仏教や修験道などが混ざり合った神仏習合のこの地方独自の文化が栄えた土地。「ほとけの里」と呼ばれるほど、数多くの仏像や崖に刻まれた石仏が残っている。磨崖仏だけでなく、木像もたくさんのすばらしい像がある。

 それ以外に、不思議な仏像たちにたくさん出逢えた。
 珍寺大道場 http://www41.tok2.com/home/kanihei5/というホームページをやっている知人の小嶋独観さんにお薦めの仏像を聞いて、いろいろ見てきた。
 まずは、臼杵石仏のすぐ近くにある臼杵大仏殿。
http://usuki-yunosato.com/greatbuddha.html



臼杵大仏殿のパンフレット

 臼杵湯の里という温泉施設の奥に建っている。まるで京都の東寺をそのまま模倣したような立体曼荼羅の仏像群や金ぴかの大きな仏像がこれでもかという感じで並ぶ。びっくりした。
 そして山深い場所にある合掌門のお寺へ。前は善徳院というお寺だったが売りに出されて會津のお寺に買われ、今は正雲寺と名前が変わったそうだ。以前は黄金に塗られていた合唱された腕も今はなぜか白に塗られていた。本堂もなぜか真っ白。いろいろ怪しすぎる。


合掌門


合掌門のある正雲寺の白い本堂

 国東半島の熊野磨崖仏の入り口にある胎蔵寺は、金や銀のシールがびっしり貼ってある石像が並ぶ不思議なお寺。ご住職がご自分で「国東のきみまろ」を名乗る味のある人だった。なんでも、石像にシールを貼るとご利益があって宝くじが当たった人がいるとか。お数珠を買ったら、金塊の形をしたテッシュケースとジュースとお菓子をくれた。サービス満点である。


胎蔵寺の金ぴかシール石像


胎蔵寺の石像に貼るシール


くにさきのきみまろ

 同じく国東半島にある城山鬼子母神。大きな派手な衣装の鬼子母神さんがど〜んと立ってらっしゃる。足元には小坊主の小さな像がぎっしり。お寺の方に聞いたら、鬼子母神の1000人の子供を表しているそうだ。そして鬼子母神の奥にいる仏像もすごく個性的な顔されていた。


城山鬼子母神?像


城山鬼子母神の大仏

 別府の椎茸販売の店「やまよし」先に立つキノコの苗床を光背に背負いキノコを手に持つ「なば観音」。「なば」とはこの地方の方言でキノコ。なんか艶かしい。この像は2体あり、もう一体は今はつぶれてしまった群馬の「ホテルきのこの森」にもあったらしい。
 大分、いろいろあって楽しいところであった。


なば観音






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