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その10 樟脳舟にのって
ブリキのタライに水を張り
さあ出航だ、出帆だ

その9 セルロイドの相撲玩具で「ハッケヨイ!」
運動場にズック靴の先で円を描けば
そこがボクらの本場所さ

その8 はつなつの、螢籠
電子仕掛けの黄昏
ボクはマウスをクリックして
螢を一籠買うだろう

その7 祖父の、肥後守
そんな祖父の小さな鏡台に
耳掻きや鼈甲眼鏡に混じって、鈍色に光る小粋な肥後守
ずっと気にはなっていたんだが

その6 銀玉鉄砲で、グッドバイ
どこへ行ったのだろう
きみも、ボクの黄金色した銀玉鉄砲も

その5 あの娘に、日光写真
誰にも会いたくない日は日光写真に耽る

その4 「エンマク、もしくは2B弾」
冬の駄菓子屋はボクらの火薬庫だ
2B弾、巻き玉鉄砲、かんしゃく玉、爆竹、クラッカー……

その3 「ボクらの、りきどうざん」
金曜日の夜、力道山はやってくる
黒いタイツたのもしく、はちきれそうな筋肉を弾ませて

その2 「ゲルマニウム・ラジオは、未来の匂い」
昭和38年、大阪・梅田の阪神百貨店5階
まぶしい蛍光灯の下のショーケースで、宝石のように
輝いていたプラスチック製ゲルマニウ・ラジオ

その1 「憧れのポップアップ・トースター」
テーブルの真ん中に置き、コンセントを入れる
食パンをセットして、しばし待てば香ばしい匂いとともに
こんがりと焼き上がった食パンがポップアップする、その不思議

その13
「ベッタン」(めんこ)で、
少年を磨く。

その12
昭和30年代の「お正月」

その11
少女は、ミツワ石鹸の香り

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