人生2回目の家づくり真っ最中in浅草
その10
「借景の緑が、ある朝突然に」

4月のとある水曜日、1枚のビラをもらいました。
「解体のお知らせ」です。
ウチのお隣さん宅が、いつの間に売りに出していたのか、
業者が買い取り、新築に建て替えるので、
明日から解体致します…
というお知らせでした。

ハイ？
寝耳に水ですがな。



実はこのお隣さんちには　
緑がもっさり、わさわさと生えておりまして、

だからわが家を設計する際、
この　
もっさりした緑がちょうど見えるように、
窓の位置を調節したのです。






ほれ、ほれ、このように。
階段の上り下りのさい、
テレビの上にも、
本棚の間からも、
借景の緑を　
いい感じで眺めることができたのです！！

なのに、解体って…！？
緑はどうなるのか……。
大ショック……。



翌日。
ピーピーピーっとトラックがやって来まして、
屋内の片づけと共に、
はい、木々の伐採もやっぱり始まってしまいました〜〜。
わーー。



あっという間に、根こそぎ丸ハゲですよ…。
あっけないもんですねー…。



絶妙に配置したハズのわが家の窓。緑の借景。
まだ住んで半年も建ってないのに、
窓からの眺めは、

「癒しのわさわさ緑の木々」から



「丸ハゲの更地」に。
ヒ、ヒーーーッ（泣）



せめて誰か一般の、個人が買って、家を建てるんだったら、
まだ楽しみなんだけど、
買いとったのは
近隣に「フツーのダッサイ建て売り住宅」を
建てまくっている会社です。
この会社、1区画裏にも2棟建てたばっかりなんですが、
もう4カ月くらいたつけど　全然売れ残ったまんまですよ。

隣の工事は夏に着工して、秋には出来上がる予定だそーな。
（早っ。大丈夫か？）
変な色の外壁とかじゃありませんように……（願）

（つづく）


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