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〜その21〜 <今回はよりみち>
占い師の所見「運命ハンター」

これは私の考えですが、
占い師というものは、もともと極めて「本質的な存在」だと思うので、
(=人の顔色や便宜で、
どうこう反応を変えることのできない存在って意味です)
ときどきその価値観の意味合いが、世間のニーズとはあわないなあ…と
感じるときがあります。
(=占い的にはまっとうな返事は、占いに人が求める答えと、
時として一致しないということ)

●人は「YES」しか求めていない

私が占いをするときは、
いつも、「その人が、“根源的な意味で幸せになる”方向」というのを
探り当てて、そっちに明かりを照らして、
「ふむふむ、どういう道をたどるのかな?」と見てきて、
それを本人に話すようにしています。
もうちょっと簡単にいうと、
「目の前のこの人が、一番心底笑っている未来を探し当てる」
みたいなかんじです。
「私、今本当に幸せだなあって思います」
その人がそう言う瞬間をイメージして、
そこに到達するのは、どの道なのか、目を凝らしてみるわけです。
だって、表面的なことのために使うものではないですからね、占いって。
そもそも。

でも必ずしも、
私の探すその道が、今日のその人が求めるあまり、
ここまで(占いにまで)きちゃった道と繋がっているとは限りません。
いや、長い目で見れば繋がっているものなのですが、
今日のその人は例えば
「この彼と結婚したいんですけど!」とか、
「この仕事で成功したいんですけど!」とか、言ってきているわけで、
でもなんとなく、
「…ああ、確かにそれに固執したくなる理由はわかるなあ。
それによって多くのことを学ぶんでしょねえ。
それが必要だから、神様も本気で経験してほしくて、
そのせりふも出るんでしょうけど、
その彼とは、結婚にいたりませんね/その仕事は、じき辞めますね」
って伝えるのは、相当に残酷です。
いや、時としてわが身が危険です(本当)。
だから、大体そこまではっきりは言いません。
言うときもありますが…。

「でもその後に、すばらしいことが待っていますよ!」
といくら私が伝えようとも(そっちのほうが本題なんだよ!とアピールしても)
多くの場合、それは功を奏しません。聞いてません。
占いをやっていると、
「人は、YESしか求めていない」
それが本当によくわかります。

私が何を言うかよりも、
もうすでに求めている答えがあって、
私から聞きたいのは、YES。ただひとつ。
肯定されることだけしか、望んでいない。
でもどこかで、
NOを言われるんじゃないかという恐れもきちんと抱いていて、
だからこそ、
「いかにその考えに根拠があるか、理由があるか」
「いかに相手から、私は愛されているか、必要とされているか」
「だから、そういう答えしか、導き出せないに決まっている!」
とでもいう風に、とにかく勢いよくまくし立てて、
私に情熱(圧力?)をぶつければ、
占いの答えも、ひっくり返るんじゃないかと。
そういう風にどこかで思っているのかな?と感じながら、
私はいつも冷静に聞いています。
でも絶対にひっくり返りません。

迷っている人間の扱いを間違えたら、
私は殺されかねないな。
よく感じることです。
そのくらい、人は生きるということに真剣なのです。
もちろんです。
私もそうです。
何より、誰より。自分がそうだからこそ!
みんなの気持ちがよくわかります。

●運命を訪ねる前に問います、
 あなたの求める「幸せの定義」って?


でも、そこまで強く固執しているからには、じゃあちゃんとみんな
「自分の本質的な幸せについて」
考えてきてるんだろうなあ!と思って問うと、
ほとんどの場合、考えてきてません。
「この彼と結婚したいんですけど、できますか?」とか、
「この仕事で成功したいんですけど、できますか?」とか、
言った直後に
「何が何でも、っていうなら結婚はできますが、
 不幸そうですね。いいですか?」
「一緒にいてすごく幸せそうですが、結婚はしませんね。どうします?」
「とりあえず成功はできますが、相当に後ですね。いいですか?」
「手段は選ばない…っていうならできなくもないですが、
 失うものも多いかも。いいですか?」
ってお返事すると、
大体みなさん「かまいません」、とはいわないもの。
「えっ……(無言)」
となり、
「どうしたらいいんでしょう…」
と、私に聞きます。
と言われても、私の人生ではないので、
「どうしたいですか?」
と、逆に問うことになりますが。

何が何でも「結婚したい」のであれば、
結婚するのにふさわしい相手とタイミングを探しますし、
「彼、彼女」でなくてはならない、というのであれば、
相手と一番よい絆を結べる方法を一緒に探します。

「この仕事」を愛しているなら、一番能力を発揮できるように、
その人の意識をはっきりさせるようなヒントをいっぱい出しますし、
「成功」が不可欠なら、何ならそれに到達しやすいのか、
あっちに進め!と指示を出します。

結局のところ、自分がどうしたいかだけが人生です。

「意思あるところに道は開ける」という格言は本当に本当で、
「行きたい気持ち」があってこそ、目的地もあり、
占いという羅針盤も用を成すわけです。
日々、そう感じます。

●あなたが感じること、きづくこと、
 感じないこと、きづかないこと。
 それもすべて運命である


また、安心してもらいたいなと思って、日々それもよくお話しますが、
「自分が考えて、もしくはひらめいて決断することの中に、
“完全に誤り”なんてものは存在しない」のです。
「もし間違ったことを選んでしまったらと思うと、怖くて…」
というリアクションを本当によく目にしますが、
あなたが、あなたの人生について深く考えて(もしくは何か洞察を得て)、
決断したものに、間違いなんか、存在するわけがないと思います。
ちょっと寄り道するほうを選択してしまったとしても、大丈夫。
それは、あなたの運命の書(ってのがあるとして)に、
「ここでちょっと寄り道する」
って書いてあるからでしょう。
「そんなことも、書いてあるの?」と思われるかもしれないですが。
書いてありますよ。
むしろ、日常の中で、「小さいレベルのこと」と思っていることほど、
大事なポイントだったりします。
しっかり「予定されたできごと」だったりします。
よもや「その行動で、人生が左右されたとは、だあれもきづかない!」
みたいなことが、
後々振り返ると、本当に大事だったりしますから。
そういう覚え、ありませんか?
大きな出来事は、運命の書に太字で(でかい字で)書いてあるので、
多少曲がり角間違えてもどっちみちその道へ合流だ! だったりしますから。
むしろ手前何本目で左折したかで、
そこで見た光景や出会った人やそのタイミングが変わってくるので、
運命の色合いは変わりますね〜。
でも、普通すぎて、全然きづかないんだな。

とはいえ、するべきことをしていたら、
いつもギンギンに目を光らせている必要はないってことなんですよ。
「私が選択することすべてが私の正しい運命だ」
そう思って、顔を上げてください。
それが正しい。それが正しい姿勢ですよ。

●運命のランドマークは移動する

あ、それとですが。ちょっと話ずれましたが。
占いは天気予報だなあ、というのも、私がよく思うことです。
つまり「タイミングがずれたら未来もずれる」という意味だ。
占いは、その瞬間見た未来への「地図」です。
すぐに人生に乗り出していくという前提で、神様に教えてもらっています
(占い師さんにもよるのかもしれないけど、
私は「せっかち」占い師だから、情報は瞬時更新される形式)。
ので、
「あっち方面に、希望の井戸があるから、そこでくんで先に進んでね!」と
地図を渡しても、旅に出るかは本人しだい。
日がたって、
「あ、出かけませんでしたか…」ということも、非常によくあるのですが、
その場合、前に書いた地図はもう使えません。特に私の地図は。
もちろん大きな意味での、地図の書き直しはないのだけど、
変わってしまうことも、ないわけではないのです。
「まっすぐ行くと、桜が咲いている木があるのでそこを左に…って、
桜はもう終わったから、わかんないか」とか、
「目的地の目の前に、白鳥がたくさんいる湖がありますから、
 すぐわかりますよ!だったんだけど、白鳥はもう国に帰る時期だよ!」とか。
はたまた、
「うーん、順調に行くと、このころのパーティで、
 リッチでやさしい眼鏡男子に出会うはずだったんだけど…。
 彼はもう行っちゃったよ!」
運命のランドマークも、どんどん動いてしまうわけですから。
「待って…、次の目印どれだ?」と、
タイミングが遅れると、ランドマークを追っかけるのも少しずつ大変になる。
それも、どうやら真実かと。

●「運命の波」も、同じものは二度と来ない

自分の人生を切り開くには、
もちろんどんだけ自分が実力をつけるか、っていうのが、相当大事ですが。
運命とは海。私たちはサーファーみたいなもの。
「実力があったって、ぶっちゃけ波が着てくれなくちゃ!」
ですよ。
小さい波でも、巧みに乗りこなせる腕。いや、足?それも重要ですよ。
実力のある人は「こんなのもチャンスかい!」と思うものも、乗りこなします。
いや見事。
でも、別にそこまでしなくてもいいのよ。
波が来たときに、ちゃんと乗れば!
タイミングとは、そういうものです。
二度と来ない、そういうものでもないでしょうが、
「同じ波は、二度と来ない」
と、サーファーはいうそうですよ。
運命も、そうでしょう。
たとえば「結婚する」という運命は変わらなくても(それが必要だから)、
極端な話「結婚する相手」とか、「時期」とかは、変わっちゃうと思いますよ。
かといって、早まれ! 早まって行動しろ! ていうのでもなく、
「自分の中の何かが熟した」
と感じた、その直後が「いつも人生のベストタイミング」であるかと、
私は思います。
簡単に言うと、「その気になった、直後のチャンス」ですね。
神様は粋な人で(人?)、その気になったと見計らったら、
すぐに使者を送ってくれます。
大体すぐ。
下手するとその日のうちか、翌日か。
まあ、長くても一週間かそこらですかね?
その人が、「その気」を忘れないうちに。
発情期の来たメスがいたら、すかさずオスが求愛行動をして見せるように
(たとえが悪い?)。
来るべきものがきた人は、誰も放っておかないものなんだよ。
だから、やるべきことをやっている自信があったら、
運命が自分の前でダンスするのを、待っていてください。
自分を試すような大きな波が着るのが見えたら、
今すぐボードをもってダッシュだ!
どうも、自分の前に暗雲が立ち込めている気がして、しょうがなかったら、
私のところに来てください。

今回はこういうことを書きたい気分でした。

その29
喜び多き
2013年になりますように!

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2010年各星座下半期占い

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