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〜その17〜 不安の占星術

人生に「不安」はつきものです。

そう書くと、きっと反応もいろいろでしょう。
「そりゃそうだよね〜」という人もいるだろうし
「自分はそんなことないけど」と答える人もいるだろうし
「不安なんていやだから、そんなこと言わないでほしい」
という人もいるでしょう。

そんな多様な反応が返ってくることを半ば期待しつつ、先に進みます。
それに。どんな風にあなたが感じたとしても、
「人生に不安はつきもの」。これは誰がなんと言ったとしても、本当のことです。

とはいっても、何に不安を感じるかには、実に幅があります。
大体の人は「どういうことに不安を感じる?」と、人と話し合ったりしないため、それに気づかないまま、おそらく「みんな、自分と同じような不安を感じて生きている…のだが、自分以外の人間はそれを克服、もしくはうまく押し隠して生きていくことができるのだ…。(でも、俺はできない…)」と勘違いしている状態です。

もしくはこの逆のパターン。「あいつは俺と違って(あほだから、若いから、実家が金持ちだから、高学歴/低学歴だから…)こんなことには気づかないのだろう…。なんてお気楽なやつよ。俺はあいつの分も、世界の不安を背負い込んでいるというのに」。

まさか、自分がめちゃくちゃ不安に感じている「金(恋愛、昇進、ご近所、嫁姑、健康…)問題」について、
『そういえば、生涯一度も気にしたことがありません』
という人がこの世にいるとは思ってもいないからです。

でもそういう人はいます。
お金がなくても幸せで、不細工でもお気楽で、体が悪くても前向きで。人間関係がめちゃくちゃで、仕事も干されていたとしてもなぜかハッピー。ええ、いくらでもいます。

逆に、貯金はいくらあっても、抜群の美貌、スタイルがあっても、一等地に不動産があって健康診断オールOKでも、将来は不安です。
「持たざる者の不安」については、みんなまだ理解を示します。ええ、「持ってないから不安→手に入れれば不安はなくなる」と思いたいからです。
でも実際は「持てる者の不安」も存在します。持っていることによってさらに不安がパワーアップしているケースも多々あります。
いったい、どうなっているんでしょう。
どうしたら、不安から逃れる、
いやそれが無理なら、
「不安とうまく付き合うには、どうしたらいいんでしょう」。人間ってば。

「そもそも不安と個性との関係性に、何か占星術上の法則があるものかしら?」
このことから、以下のことをひらめきました。
先にも書いたとおり、人が何に不安を感じるか、には個性差があります。これは言い換えれば「何があれば安心するのか」がわかれば、その人の不安は拭い去れるということを意味しています。

概して、「不安」という言葉と一番縁が深いのは、
<1>柔軟宮(双子座、乙女座、射手座、魚座)です。
人生の中で、大小に関わらず「不安な感覚に陥る」回数は、ほかの
<2>活動宮(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)
<3>不動宮(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)
と比べると圧倒的に多いでしょう。多分十倍くらいなんじゃないかな〜というのは私の目算です。
もちろん、この「不安な感覚」というのにも幅があり、不安になるきっかけ自体はおそらく柔軟宮の四星座でもばらばらだと思います。ですが、共通する感覚として、
「不安を掻き立てる具体的なエピソードがなくても、(感覚的にキャッチした情報だけで)不安になる」
「特に何もなくても、周期的に“不安になる時期”が来る」
という経験は、ほかの二区分の人たちにはあまりわからない話だと思います。
もちろん、個人差はありますけど。

わかりやすくするために、ほかの二区分について先に説明してみましょう。

<2>活動宮は、その名のとおり「自分自身の能動的な行動によって人生を切り開く」ことが基本の星座群です。
そういう彼らが不安に陥るのは、
「自分の判断、行動だけで物事や、具体的な状況を打破することができないとき

待つしかない、受け入れるしかない状況に対して、強く動揺している自分に気がついたとき」、
言い方を変えれば、
「他者、もしくは時間のコントロールの下に自らを置かなければならないとき」。
つまり『活動宮の“受動”不安』であるのに対し、

<3>不動宮は、「自分以外の世界のどのような変化も時間をかけて受容し、自分色に染めていくことで人生を構築する」星座群であり、そういう彼らの不安は大概、
「自分自身が事態をコントロールすることを迫られたとき

なのに、その行動を起こすのに躊躇している自分に気づいたとき」。
つまり『不動宮の“能動”不安』であると、イメージすることができます。

具体的にいえば、
「全然畑の違う部署から、新しい上司が来てさ! …いやまだ具体的には何も問題はないんだけど、でも会議の進め方とか確認の仕方とか全部違うんだよね…。いや、悪いって言うんじゃないんだけど。何か急に勝手がわからないっていうか。自分のやり方でないと、落ち着かないんだよ」※いっそ問題でもあれば打破できるのだが…

「来期から、いきなりリーダーになれっていうんだよね。スケジュールとか他部署とかとの調整とか、全部任せるって言われたんだけど。でも任せるっていわれても…。もちろん仕事の内容がわからないわけじゃないけど…。いろいろ考えすぎて期日が迫ってきちゃって…」※こういっている間に誰かが代わってくれるなら全力で手伝うんだけど…
みたいなかんじでしょうか。

これに対する、柔軟宮の不安は
「人事で結構部署の人が動きそうなんだよね。そのせいかみんな浮き足立っているっていうかいらいらしているっていうか…。別に自分は、変化なさそうなんだけどさ。あー空気が重い」※って、自分に関係ないなら、空気なんて読まなくてもいいんだけどさ… こういうかんじですね。

柔軟宮は、その名前のとおり「変化を常とする」人生を生きています。だからこそ柔軟でいられるのですが、変化するということは、そのまま「常に未知のもの=不安を掻き立てる可能性の高いもの、と対峙し続ける」ことを意味します。
自分の本質に近づけば近づくほど、柔軟宮は自分の内側から不安が出てきている(何か外側に原因があるわけではない!)と気づく羽目になる…。
そういう仕組みです。でも、「不安になる」こと自体には一番なれているので、ほかの星座群が「不安に陥る私」そのものにショックを受けて、問題が解決してもダメージが残ったりするようなことは、あんまり柔軟宮にはないようです。
しょっちゅう病気になる人は、病院にびびったりしません。そんなかんじです。

それぞれに説明してみましたが、
活動宮の世界観に、柔軟宮や不動宮の不安はありませんし、
不動宮はまさか柔軟宮や活動宮がこんな風に考えるなんて、思いつきもしないでしょう。柔軟宮は、自分の不安には敏感ですが、活動宮や不動宮の不安などにはつまずきもしません。
そんなものなのです。
「このことに反応するのも自分の個性か…」と思うと、
わりと不安が軽減するかんじがしませんか?

で、最後に
「各星座の不安に効く、魔法の言葉」を考えてみました。
それぞれの星座に関しては、基本は太陽星座を意味していますが、それ以外にも「この星座の影響が強い(たくさんその星を持っている)」などの知識がある人は、その星座についても見てみてください。
実際には上記の三分類外の要素も思い浮かべつつ、書いてみました。その内容にも言及したかったですが、もうすでに説明が長すぎるのでそれは省略。

「各星座の不安に効く、魔法の言葉」
●牡羊座:まあ、いらいらせずに。思っているよりすぐ出番は来ます。今は守備についているだけで、試合は続いています。相手にも攻撃させなければフェアではないでしょう?
●牡牛座:実際やってみればたいしたことはありません。実に豊かなあなたの想像力以上に恐ろしいモンスターを、この世が出現させることは残念ながらできませんので…。
●双子座:多様性に飛んだパレットには「不安」という色が必ずあります。「全色のせて!」とそもそもオーダーしたのもあなたです。幅があったほうが楽しい、これも事実ですよ。
●蟹座:あなたが出動しなくても解決する問題もあるし、出動してもどうにもならない話もあります。どちらもあなたのせいではありません。大丈夫。
●獅子座:今うまくできなくても、世界はあなたの成長を待ってくれます。できるまで繰り返せますから。自分に点数をつけるのもムダ。そんな暇あったらおやつでも食べなさい。
●乙女座:多分そんなことを気にしているのはあなたぐらいです。むしろいいところに気づいた、俺はすごいと思って、前向きに、いけるところまで突き詰めてみてはどうですか?
●天秤座:あなただって不首尾な日はあります。言い訳はかっこ悪いですが、失敗は許されます。人目を気にせず、たまにはベンチをあっためるのも愛嬌のうちです。
●蠍座:「実は12星座で一番悩みが少ないのが蠍座です」…驚きました?事実、一個に時間がかかりますからね。でも何事にも賞味期限があります。腐った素材で料理するなら生のほうがマシです。ええ、今のあなたの腕前で十分です。今すぐ取り掛かってください。
●射手座:不安を完全に追いやることはできません。しかも、距離が遠くなっても心配度が下がるわけでもありません。いっそ手元においたら、あなたのことです。すぐ仲良くなりそうですけど…?
●山羊座:大丈夫、あなたが動かなくても地球は回ってくれます。しかも今あなたが舞台袖に下がっているなんて誰がいいました?「立ち止まっているシーン」撮影中かも知れないでしょう?ここも全力でやってください。
●水瓶座:出番が回ってきたら、思惑に関係なく「最高のクライマックス」を歌い上げられる人こそ本物です。ぶつぶついわないで声を張り上げなさい。本当はあなたもそれを待っていたんでしょう?
●魚座:世界とは常に混沌としている…。そうですよねえ。あなたが自分ですべての絵の具に白い「不安」を混ぜたんですから。すべて不鮮明、薄曇りのグラデーション…。…割ときれいかもしれません。「不安」とハーモニーできる人はあなたくらいしかいませんねえ!


知っていると知らないとでは、思っている以上に大違いです。
あなたが、あなたの不安とも、
あなたの周りの人の不安とも、
少しでも、上手にダンスできるようになったら、幸いです。

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