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その14 いちねん半

 筋トレとボイストレーニングを始めて、一年半が経ちました。直感の思いつきで始めたのですが、効果は思った以上で、体重を6kg減らし、体脂肪率を5%下げました。特に今年の夏の暑さ越えのあたりから、体調の良さや、からだの軽さについて実感が伴うようになり、秋になって爽快感が増してきました。冬物を出してみると、本当に自分が着ていたのかと思うくらい、ビックサイズのズボンやスカートが見つかります。

 晴天の日々、爽快な体調が続く中で、突然風邪を引きました。きっかけは、和やかな会食で、気が緩んでからでした。密かに溜まっていた夏の疲れが、緊張の解けた体を縫って這い上がり、噴出したようでした。布団に包まってうとうとと日を過ごしていると、ふと「満願成就」の文字が浮かびました。不思議に思ってメッセージに焦点を当てていると、思い当たる節が出てきました。そういえば、あの小さな会食は「願い」そのものだった、あの子と会えるのも、彼女と微笑みかわせるのも、「生涯に再びその日が来ますように」と願を掛けて置いたことだった、それが叶って、私はよろよろとヘタッたのだと。

 「関係の回復を願う」などということは、なかなか抽象的で、それが実際どうなることなのか、またどうやって手に入れることなのか、手順を見つけることは難しいものです。それでも、そのどうにも手の打ち様の無い願いを、手の打ち様のないままでも、願っておくことは有効です。ある時、それが既に実現していることに気づきさえすればよいことです。

 アサーティブネスの権利に、「9.私には、欲しいものを欲しいと言い、したいことをしたいという権利がある」という文言があります。これはまさに自己信頼の真骨頂です。願っておいて、それを日常の中ではどうとも取り扱わなくても、自動処理が行われ、やがて実現するのを、まるで自然の成り行きのように受け取る自己信頼。他力本願と自助努力の分け目も無いような世界観。そうして成っていくことを信じる力。

 翻って、「筋トレとボイストレーニングを始めよう」と決めた私は、実は何かを分かっていたのかもしれないと思うのです。どちらも「発散する」がキーワードで、心身の内側に籠もってしまいがちなエネルギーを放出して循環を良くし、傷ついた体験をメンテナンスすること、し続けることを決めたのでした。そうやって、具体的にできることで行動することが、今を生きていくのに、何よりも大切であると。

 天啓は、ある時やってきます。それまで、できる事を起こし行動し継続していれば良いのでしょう。いちねんは「一年」、そして「一念」。自分の内側に起こる変化は、外界の広がりとつながりの中で体現されていくのでしょう。思わぬダイエット効果は、表層のわかりやすいエピソードのような気がします。でも最も大事なのは風邪を引いたことでした。


「12の権利」*********************************************************
<1>私には、日常的な役割から自立した一人の人間として、自分で物事の優先順位を決める権利がある
<2>私には、賢くて能力のある対等な人間として、敬意を持って扱われる権利がある
<3>私には、自分の感情を言葉で表す権利がある
<4>私には、自分の意見と価値観を延べる権利がある
<5>私には、「イエス」、「ノー」を自分自身で決めていう権利がある
<6>私には、間違う権利がある
<7>私には、考えを変える権利がある
<8>私には、「わかりません」という権利がある
<9>私には、欲しいものを欲しいと言い、したいことをしたいという権利がある
<10>私には、人の悩みの種を自分の責任にしなくてよい権利がある
<11>私には、周囲の人から認められることを当てにしないで、人と接する権利が=∴ある
<12>私には、アサーティブでない自分を選択する権利がある

「こころのちからメッセージ」**********************************************
<1>私は、私が何をするか、どれから始めるかを自分で選んで決めていい
<2>私は、自分の良いところや能力を、ちゃんと認めてもらっていい
<3>私は、自分に素直になって、人に感情を伝えていい
<4>私は、自分の意見や価値観を、正直に相手に伝えていい
<5>私は、他の人の気持ちにではなく、e猯自分のきもちにそって、「はい」、「いいえ」を言っていい
<6>私は、まちがえてもいい
<7>私は、きもちや考えが変わったら、無理にがまんせずに、決めたことを変えていい
<8>私は、わからないことがあったら、教えてもらっていい
<9>私は、自分の一番の希望を、いつでも相手に伝えていい
<10>私は、人の悩みを、自分のことのように背負わなくていい
<11>私は、周りの評価を気にせずに、自分の考えややり方を伝えていい
<12>私は、私のままでいい

その19
虹の向こう 山の彼方 飛ぶ鳥

その18
降る花

その17
春が来た 春が来た

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