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第108稿 バックペイから比べれば・・・

 107では「お坊さん便」について書きました。今回は、「バックペイ」について。益々ボンサンが嫌いになっているボンサンの話。ま〜〜〜きかっしゃい

 とある檀家さんから電話が掛かってきた。長年連れ添った嫁さんが無くなったとのこと。色々とお話をして通夜告別式の日取りを決めた。
 暫くして、再度電話が掛かった。子どもの仕事の都合で一日早く出来無いか。と言うことであった。此方もそれでは都合がつかない。と言うことで、どうしてもと言うのであれば、此方もお寺を紹介する等対処すると成り、再度そのお家の方で相談をして貰う事に成った。その後、幾ら待っても連絡が無い。

 仕方が無いので連絡すると、葬儀屋さんからの紹介でお寺が決まった。との返事。葬儀屋さん曰く「大阪市内に臨済宗妙心寺派のお寺は少ない」ので「良ければ紹介する」と言う話で、葬儀全般の段取りも終わり当初の予定より1日早めて葬儀を行うことになった。それはそれで良いのだが、どうも気に入らない。
 「葬儀屋さんまだ居てるか」と言うと「居てる」と言うので担当の方に代わって貰った。『「大阪市内に臨済宗妙心寺派のお寺は少ない」と言われたそうだが、本当か』「はい」と言うので「市内に16ヶ寺、近隣に4ヶ寺在るけど、お聞きしたお寺さんより近いお寺も有りますな」と聞き出すと段々狼狽えた声になっていく。
「バックペイか」と言うと返事でも無く意見でも無く何を言っているやら解らない様な小さな声になってしまった。再度「バックペイか」と聞くと「そんなことはありません」とやっとわかる声になって返事をもらった。
 「儂、元々大阪の人間や、バックペイのこと嫌ほど知ッとるで」その返事に、又も声にならない返事になってしまった。そなん話をして家の方に代わって頂いた。葬儀をしたお寺さんへは、以後檀家として付き合う覚悟でお葬式をお願いをした。

 分の多いバックペイは3割、通常は2割と言うのが以前からの流れのようである。御布施の額は葬儀屋さんから指定される。家の人は、慌ただしく考えること無く指示された金額を包むわけである。オレオレ詐欺も足元に及ばない。

 御布施に相場も値段表も無い。何が目的で糞みたいなことを彼奴等は結託するのか、遺憾の意どころでは無く「糞」である。その様な事をばれないと考えているから世間から「拝金」と何処の和尚も批判を受ける羽目になる。

 葬儀屋さんにこんなことも言いました。「根多(ねた)を探してる雑誌記事に一言漏らしたら、下手したらあんたら何人か路頭に迷うか、首吊るで」応答は何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。此方の聴音の悪さでしょう。

 ボンサンと葬儀屋さん担当者の税務署関係ないポッケナイナイ&バックペイのお話。

 そんな詐欺より質の悪い「バックペイ」から見れば、「お坊さん便」は明朗会計の商売である。そう、あくまでも「お坊さん便」は宗教活動では無く商売。

 読まれた皆さん、葬儀屋さんから「お寺を紹介しましょうか」とささやかれる前に「お坊さん便」をクリックしませう。

 やっぱり「世も末である」

大門 合掌

―第118稿―
「張暑飽閉」の「春夏秋冬」

―第117稿―
春のお便り

―第116稿―
「正月」と「障月」

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