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第102稿 仕事の合間 の ハリガネムシ

 10月の中頃から、参道脇の崩れて久しい石垣を積み直していた。久しいと言っても、二十二年前に来た時から大して崩れ方には変化が無い。整備をするにもそれなりに自然石を集めなくては仕事に成らない。業者さんに任せてしまうと、私の遊びが一つ減ってしまう。
 さほど距離は無い、5メーター程。高いところで1.5メーター、低いところで0.7メーター程。重たいもので150kgぐらい、小さなモノでも20kg。間の詰め物は様々。石積みの裏側に隠れてしまう繰り石は相当量。天候に恵まれ、雨の休みも無く朝から晩まで日焼けサロンに通っていたようなものである。ぼつぼつ進めていけばいつかは出来上がる。

 石積みの合間に、おなかの大きなカマキリを捕まえては水を入れたバケツに入れる。ご存じの人も多い「ハリガネムシ」が出てくる。大概二匹、今回は四匹出てきた。専門家の人に言わせると「大変珍しい」とのこと。知らない方は、Webで検索して頂ければ色々と出てきます。



 毎年この時期、カマキリを捕まえては水に浸けて遊んで居る。後、数年で還暦を迎えるオッサンの遊びに「他に楽しみ無いのか」と言われそうであるが、其処は人それぞれ。
 怪我もせず石積は終わった。が、指の指紋が無くなった。斯くして、スマホは指紋の認証が出来ず毎回パスコードの画面と向き合っている。さて、指紋は何日ぐらいで元に戻るのであろうか。

 そうそう、ハリガネムシは水のある溝に流している。無駄な殺生は・・・・・
ダイモン 合掌

―第118稿―
「張暑飽閉」の「春夏秋冬」

―第117稿―
春のお便り

―第116稿―
「正月」と「障月」

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