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第99稿 坊さんの比較級

 good(well)→better→bestと覚えたのは何時の事やら・・・
原級は「坊さん」では有りません。

 お話をされた方が若い頃(50年ほど前)近所のジッツァマとの会話。
 「どんな坊さんが、偉い」
 「ボンサンは皆、偉い」
 「その中で、偉いのは」 「さすが、和尚。と、言われるボンサン」
 「もっと、偉いのは」
 「すげー、和尚」
と言う内容を、いまだに忘れられない。
 と、彼方此方に話は飛びながら先日年配の方から聞かせていただいた。面白くも至って毒舌、で有りながら端的正確な表現である。

 言葉を入れ替えると良くわかる。「ボンサンと和尚」を「政治家」「学者」「とうちゃん・かあちゃん」と置き換えると中々面白い。
 「金持ち」に入れ替え「貧乏」に入れ替えても中々面白い。「バカ・アホ」なども、毒舌として聞けばなかなかの味わいがある。
 「普通」と言うのも、考えさせられる言葉になる。国名や組織名、更に会社名などを入れ替え遊んでみるのも一興であろう。

 臨済宗中興の祖、白隠禅師の法の上で祖父になる至道無難禅師の言葉に「其の身貴き時は、奢りを極め他を慢(あなど)り、其の身貧しき時は、人に諂(へつら)い財を貪る。是の故に仏祖、大方便を垂れ、心源を指教し、言句を留示して、以て無上の妙道を汝が身中に移置せしむ。」とある。
 文章の説明はしない、何度も何度も読み返し今日の世界の動き、日本の社会を見渡せば、将に「其の身貴き時は、奢りを極め他を慢(あなど)り、其の身貧しき時は、人に諂(へつら)い財を貪る」の世界である。
 そこから、「すげー、・・・」と社会から言われる様に「是の故に仏祖、大方便を垂れ、心源を指教し、言句を留示して、以て無上の妙道を汝が身中に移置せしむ」と言う「薬」を一人一人が飲まねば、唯「偉いねー」とワンカップの肴となってしまう。

で、私は比較級にヨセテもらえない
「あのヤロー」です。
大門 合掌

―第118稿―
「張暑飽閉」の「春夏秋冬」

―第117稿―
春のお便り

―第116稿―
「正月」と「障月」

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