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第42稿 卒業式

 次男坊やっとこさ高校を卒業である、やっとこさと言っても一応3年で卒業。勉強は苦手、不得意である。子供3人の中で色々な部分で一番父親に似ている面がある、4月からは大学に進む事になっている。間違いなく野球馬鹿の高校球児、甲子園目指してだろう毎日遅くまで3年間野球ばかりしていた。通学距離と時間の問題で寮生活。卒業式までと今も家に居ている。何をしているかというと、中学高校の友達の家に行ったり呼んだり、姿が見えない時は野球か釣り・・・今夜も昨日に続き釣りに行っている。

卒業式の話
式の流れは何処も同じようなもの。今後お会いすることもない何人かの御方々にお祝いの言葉を頂く。その言葉には色気も素っ気もない、何故なのか。突拍子もない事をせよとは云わない。唯、繋ぎ合わせた言葉を並べている事に気がつかないと云うことが問題である。代読と言うことで壇上に登られた行政の方の言葉に至っては、言葉と表現は厳粛そのものであるが・・・悪口や批判できる能力がないので此処まで、・・・

 その後、生徒会主体の「送る会」が始まる。何時から行われるように成ったのであろうか卒業式だけではない、今日では冠婚葬祭の枠を越え広く行われている。此方は生き生きとした言葉が飛び交う。ヤジや奇声は当たり前、笑いも涙も有る。

 何を以て真面目か判断する気はないが、その時にその場所で一人一人が主人公に成る時間を持ち合わせる式典は素晴らしい。

 思い返せば、私は入学式4回と卒業式3回経験しているが、何一つ記憶にない。大学の卒業式は欠席した。後日、卒業証書を貰に行った帰り当時学長の大森曹玄老師に呼び止められた、場所は覚えていない間違いなく校内であろう。学長室で一対一の卒業式をして頂いた。「大門君は、皆勤の如く大学に通っていたのに何故卒業式に出てこなかった」その時の言葉は今も忘れていない。

 入学入園式・卒業卒園式・入社式・退職慰労会・結婚式・お葬式、その他に何があるのだろうか、誕生日、結婚記念日・七五三・成人式・・・・・どういう気持ちで臨み向かうのか、迎えるのか「・・・・・・何故卒業式に出てこなかった」今でも痛いほど有りがたく響く曹玄老師の言葉。
大門 合掌

―第118稿―
「張暑飽閉」の「春夏秋冬」

―第117稿―
春のお便り

―第116稿―
「正月」と「障月」

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